2016年10月5日水曜日

2016年9月の読書メーター ~SFとミステリの揺らぎの合間に、魔王さま。

 月初め恒例てぬぃっき。

 読書編。
 映画もなんだけど、テーマに偏ってまとめて読み進める傾向がある。
 怪獣ネタを読んだら、怪獣系を続けて読んだりね。
 とくに怪獣系がだいすきだというわけではないけれど、最近の傾向から、相性のいい読書家を選ぶ機能が、怪獣もの好きを選んでくれたり。
 もちろん、怪獣ものも嫌いじゃないからいいんだけれど。
 読書メーター始めたばかりで、わたし自身のサンプルが少ないのも一因なんだろうけどね。
 気に入った作家は、まとめて読んだり。
 逆に、これは面白いと確信して、一気に数冊買っちゃった作家が好みじゃなくても、読まずにおくのも読書家の名折れ(や、読書家の名なんてないけどね)と、一応読んでみることもあるんだけどね。
 嫌いなおかずをまとめて食べちゃうがごとく、一気に積む本から除外する感じね。
 今月の話じゃなくて、今までの読書傾向の話だけどね。


2016年9月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2064ページ
ナイス数:16ナイス
http://bookmeter.com/u/682213/matome?invite_id=682213

■ウルトラマン妹 (スマッシュ文庫)
 映画『シン・ゴジラ』を観て読みたくなって積んでいた「MM9」を読了し…「MM9」を読んだら、そういえば、こんな本も買ってたなと積んであったこの本を手に取る。  「ウルトラマン」と堂々と使っちゃっている通り、円谷プロが監修しているある意味オフィシャル。  地球に来たウルトラマンとして公式に刻まれているかはわからないけれど、著者の小林雄次も本家ウルトラマンシリーズの脚本家でもある。  ライトノベライズされて、非常にライトなノベルに仕上がっているので、公式な割に濃くは無い。  濃くてもよかった気もする。
読了日:9月7日 著者:小林雄次
http://bookmeter.com/cmt/58849579

■MM9―destruction― (創元SF文庫)
 ナンバリング無いけど3作目で、実質前作の後編にあたるので注意。  …  山場と理屈の連続で、息つく暇も無い。  本なので、残りのページ数からまだ最終山場じゃないのは解るんだけど、ここにこれだけ山場来てこの後どうなるのか心配になるぐらい。  …  ただ、神社巡りストとして、神社周りでは首を傾げたくなる描写も少々。  …  そこここに怪獣オマージュが散りばめられているのも嬉しい。  特撮畑じゃ無い人でも、「グエムル-漢江の怪物-」とか「キング・コング」とかまでチラつくので安心(?)   短編も出てるらしい。
読了日:9月8日 著者:山本弘
http://bookmeter.com/cmt/58873155

■ストーリーブック ドラゴンボール エボリューション 1巻 四星球(スーシンチュウ)編(B6版) (ShoPro Books ストーリーブック)
 実写映画の「ストーリーブック」というジャンルらしい。  対象年齢はかなり低いようで、絵本に近い立ち位置。  ただ巻頭の登場人物紹介のページ以外、写真がないという、硬派な作り。  映画の酷い物語を、活字で再確認したい需要がどれほどあるのか不明だけれどね。  存在自体が面白い、そんな一冊。  ・・・ってか、全3巻の1冊目。  映画の吹き替えでは「影鶴拳(かげつるけん)」って言ってた気がするけれど、「えいかくけん」って振り仮名になってるな。  内容は、映画とかすかに違うが、ほぼまんま。
読了日:9月10日 著者:ステイシア・ドッチェローディー・コーホン
http://bookmeter.com/cmt/58953495

■ストーリーブック ドラゴンボール エボリューション 2巻 冒険(アドベンチャー)編(B6判) (ShoPro Books ストーリーブック)
 映画の物語。  カバー折り返しの広告に「児童向けストーリーブック」とあるので、限りなく絵本に近い立ち位置なのでしょう。  絵本にしては、本編中に写真もイラストも出てこないけれど(ボールのイラストが辛うじてある程度)。  冒頭、人物紹介とともに映画のシーンの写真があるぐらい。  子供向けだからなんだろうね、過保護な配慮。  ピッコロの顔色がおかしいと、子供が怖がってしまうからなのでしょう、ピッコロの肌の色が人間の肌に近くなっているのがすごく違和感。  亀仙人を探す所から、火山での戦いまで。
読了日:9月13日 著者:ステイシア・ドイッチェローディー・コーホン
http://bookmeter.com/cmt/59047940

■トワイライト・テールズ  夏と少女と怪獣と (角川文庫)
 「MM9」の世界観で怪獣の弱点を探り退治するタイプ以外の物語を詰め込んだ短編集。  山本弘と言えば、女ターザン愛好家。  そんな話も、キング・コングっぽくあり。  しっかりした世界が構築されていれば、そこを舞台にあらゆるジャンルで物は語れる。  独りシェアード・ワールド。  グループSNEにゲーム化して欲しく思える。  ・・・  怪獣がなくても成立する話に、怪獣を足すことで、面白さをプラスさせる効果なタイプの物語群。
読了日:9月18日 著者:山本弘
http://bookmeter.com/cmt/59154925

■ストーリーブック ドラゴンボール エボリューション 3巻 死闘(バトル)編 B6版 (ShoPro Books ストーリーブック)
 子供向け映画ストーリーブック。  完結編。  細部は微妙に違っているので、決定稿では無い脚本がベースになっているのかもしれない。  そんな視点で読めば、ごにょごにょ。  元の映画版があまり面白くないので、映画を越える何かは無い。  語られなかった物語の裏側を…と言った構成ではないし、子供向けに特別解りやすく噛み砕いているわけでもない。  そういうのは、ノベライズ版にあるのかな。  あったらいいな。  月○冊は本を読む!とか目標にしていた時、数稼ぎにはいい。  3冊まとめて。
読了日:9月21日 著者:ステイシア・ドイッチェローディー・コーホン
http://bookmeter.com/cmt/59165609

■真夏の異邦人 超常現象研究会のフィールドワーク (集英社文庫)
 伏せるべきか明かすべきか悩みどころだけれど、SF・オカルトスイッチONの本格ミステリ。  何でもオカルトに結び付けた推論を立てる先輩に囲まれて、なんとかオカルト抜きの推理を構築させようと頑張る主人公な構図。  構成に奇を衒ってない分、しっかりしたミステリの部分が活きている。  ただ、もっとオカルトオカルトした議論が紛糾してもよかった気がした。  
読了日:9月25日 著者:喜多喜久
http://bookmeter.com/cmt/59269650

■はたらく魔王さま! (16) (電撃文庫)
 16巻から読み始める人もいない前提で解説。  バレンタインエピソードあり。  エンテ・イスラの政治的駆け引きも絡む、流れ。  魔王と勇者を敢えて、活躍の場から外し、残りのメンバーで、進めていった話。  戦闘バンバン系でなく、日常ほっこり系でもない「はたらく魔王さま!」は新しい流れなのかな。  安定して面白いなどというのは、16巻まで読む人ならみんな知っているか。
読了日:9月28日 著者:和ヶ原聡司
http://bookmeter.com/cmt/59351640


▼読書メーター
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 鑑賞メーターを先にしたのは、これがあるから。
 「ドラゴンボールエボリューション」の子供向けノベライズ。
 存在そのものが面白くて、ネット古本で一気に買っちゃった。
 先月は読書量が少なく、数稼げそうになかったから、絵本で誤魔化したという感じでもある。
 ただ、これらとは別に、ノベライズ版の「ドラゴンボールエボリューション」も買っちゃったんだよなぁ。
 映画版を、うんざりするほど繰り返し見せられて、ここでも繰り返し物語に触れるのは、ちょっとげんなりする。
 でも、今読まないと、一生積んだままだろうなぁ、12年後に読むって手もあるけれど。

 「MM9」から「ウルトラマン妹」 は、ニヤリ物の連携なのだけど、自分しか評価してくれるものはないだろうコンポ。
 わりと偶然ではあるんだけれど「真夏の異邦人」の主人公も、「ウル妹」の主人公と同じように、オカルト否定論者になった設定を持っていて、隠しコンボ。
 SFとミステリの揺らぎの合間に、魔王さま。

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