2018年6月28日木曜日

時にはジャニーズタレントのように。

 冬場はマスクをしていることが多い。
 風邪対策。
 もっぱら貰わない用のマスク。

 春先もマスクをしていることが多い。
 花粉対策。
 もっぱら貰わない用のマスク。

 春も過ぎ、雨のシーズンに入り、マスクをしている理由がなくなる。
 や。まぁ通年でマスクを着用していてもいいんだけどね。
 なんかユーチューバーみたいでカッコワルイので、マスクをとることに。

 普段通り、あまり気にしていなかったんだけど。
 ある時、ゾッと気が付いた。
 鼻毛が見え隠れしているかもしれない。
 鏡で見て、分かるほどのレベルじゃないんだけど、鼻の中で進化した剛毛の静かな主張が気になりだしたら止まらない。
 
 こんなこともあろうかと、車の中に常備している眉切狭・・・俗にいう鼻毛ばさみで手入れするも、あまりの手探り感に信頼できない。

 そんな時、ある番組で、キスマイのメンバーが、鼻毛カッターを手に入れて喜んでいるのを観た。
 !
 餅は餅屋。
 蛇の道は蛇。
 鼻毛の手入れは鼻毛カッター。
 ジャニーズタレントが喜ぶ機器は信頼できるに違いない。
 早速、ノジマへ赴き、ノーズなんちゃらというハイテク鼻毛マシーンを購入。
 
 鼻の中へ、軽く指を挿れると、指に伝わる鼻毛の五分刈り感。
 や。五分刈りだと9ミリメートルか・・・長いな。
 えっとだから、一分刈りぐらいなのかな・・・まぁニュアンス的なあれで。

 特にオチは無い。
 わたしの鼻毛がジャニーズ仕様になったことぐらい。 

2018年6月16日土曜日

松島旅行2016 動画でカットした未公開シーン…とか言ってみたり。


 昨日の続き。
 2016年松島旅行の動画にない部分。

 まずは食事。
 『松島さかな市場』
 本当の市場かどうかは分からんけど、海産物やソレ系料理の豊富なのは確か。
 取り敢えず、牡蠣とアナゴが名物らしいという事前情報をもとに、アナゴ丼を食す。
 牡蠣の方は、かきバーガーなる新名物にチャレンジ。
 母は、新鮮じゃないと旨くない「うに丼」。
 写真は無い。

瑞巌寺の方かな、岩穴の中に石仏が並ぶさまは圧巻。
 寺院系は苦手なんだけど、摩崖仏は好きなのよね。

 円通院の方にも崖の穴があった気がする。




船の時間までの時間調節に、トリックアートの展示を堪能した。
 よくテレビなどで紹介される系のトリックを母と。
 そして、併設された「伊達かふぇ Date Cafe」で、伊達政宗パフェ。

 伊達政宗の味がした。










 動画ではまるまるカットしているが、こののち船に乗り松島クルーズを経て塩釜へ至る。
 そして、塩釜観光の様子は、前中後編の「後編」でお送りします。
 動画は完成しているけれど、まだアップしてない。
 近日公開、こうご期待。

2018年6月15日金曜日

2016年旅行 駆け抜ける松島

昨日からの続き。
 2016年仙台旅行の中編の動画解説の後編。
 4分の動画で1分30秒ほど仙台を引っ張り、漸くタイトルの松島へ向かう。
 全4分だから、2分30秒で駆け抜ける松島。

 乗る電車の吟味がおろそかで、途中歩く羽目になりつつ、松島へ。
 ちなみに、この当時はまだ駅メモは始めていない。
まずは、母の希望である「円通院」「瑞巌寺」。
 わたし完全神社党で、寺はまるで素人なので、どこの何を見ていいかわからず。
 半プライベート旅行でもあり、撮影許可も取ってない事も理由に、中の動画なし。
 動画では、伊達いろは云々言っているけれど、あの看板を撮影しただけで霊廟にも行っていない。
わたしの動画らしい展開で、ご当地ソフトクリーム。
 ずんだソフト。
 雑に説明すると枝豆をまぶした餅がずんだ餅で、その味と食感を活かしたままソフトクリームに練り込んだのがこのずんだソフト。
 豆の感じが新しい。



五大堂。
 松島のガイドブックに載る感じのスポットで、ここは無料で見学できた。
 やはり、お堂系は見所が分からず。
 母が、側面に十二支の彫刻を見つける。
 お土産屋さんにガクトがどうのこうの書いてあったけれど、撮影禁止とか書いてあったのでスルーした。


松島で私が行きたかったのは、ここぐらいだったんだけれど・・・。
 閉鎖されていた感じ。
 松島城。
 もともとホテルかなんかで、展望台を経て、閉鎖っぽい。
 そうそう。
 動画はここで「つづく」になって、いかにも次回ここから始まりそうだけど、そんな構成にはなって無かったりなんかしちゃったりなんかして。
 
 ・・・と。
 苦手な寺院系めぐり中心だったゆえに、2分30秒で駆け抜けられちゃったわけだけど・・・実は、もう少しだけネタはあるわけで。
 建物の中で、カメラを回しにくかったあたりなどを中心に、中編動画解説追加公演編につづく。

2018年6月14日木曜日

仙台旅行2016動画の中編の解説は前編~かえり咲いた山~

 先月30日からの続きということになるかしら。
 2016年4月の旅行動画の血右辺の解説日記・・・の前編。





















珍しく、前編のラストを少し被せる構成になっている。
 ナムナム号は引っ張れるかなと。
 下の駐車場から見上げる大仏もいいが、変な所にいる仁王像がちょっとシュール。

 正面から見ると、普通なんだけどね。



 山の中から大きく場所を移し、海へ。
 陸前高砂駅からタクシーに乗り、日和山へ。
 海辺の山。
 以前、やはり母と旅行した四国は徳島で、日本一低い(天然の)山という所へ行った。
今回は、日本一低い人造の山である。
 まぁ、人造なんで、わたしが庭に出て、土をちょこっと盛って「山だ」と言い張れば更新されそうでもあるけれど、国土地理ナンチャラちゃんと測量されたものの中で低いという事らしい。
 そんなんで、一度日本一の低さを獲得したんだけど、大阪の低い山が測量されて低さのタイトルを奪われてしまう。
 そこへやってきたのが、東日本大震災で津波。
 津波に削られ、より低くなって日本一低い山に返り咲いた日和山。
なんかね。
 もう。
 すごいよ。
 タクシーがね、ここに来るのに迷ってられたの。
 観光名所だから、ここを訪れる客は少なくは無いんだけどね。
 ただっ広い何もない場所を走って向かうんだけど、もともと何もなかったわけじゃないんだ。
 全部、津波にさらわれちゃったらしいのね。
 目印にしていた建物が全部流されちゃったから、目印が分からなくて、タクシーも迷う寸法。
 一昨年の映像とはいえ、震災から何年もたっての現状。
 まぁ、日本一奪還は「明るい話題」と認識しよう。

このままタクシーで「仙台うみの杜水族館」。
 母のリクエスト。
 なんかテレビで見て、復興頑張っているとかで応援したかったそうなんだけど・・・。
 …後日、母が見たその番組で紹介されていた水族館は別の水族館だったことが判明。
 まぁ水族館。
 ショーや水槽を堪能する。
 特に撮影許可を取ってないので、中の映像は自重。
 まぁ普通にホームビデオとして、プライベート用には沢山撮影したけどね。
 …っていうか、カメラの調子が悪かったようで、母が海獣と戯れるシーンとか沢山撮ったのに全然撮れてなかった(涙)。
 や。まぁ、被写体が母だから別にいいんだけど、これわたし結婚して子供と水族館行ったとして、子供が戯れているシーンが撮れてなかったら悲しいよなぁ。

 ・・・ってところで、中編の解説の後編へつづく。

2018年6月9日土曜日

カーナビの声に促され

 誕生日は五月である。
 クレジットカード系は誕生月更新だったりするから、先月な感じ。

 以前、ETCカードが届いていたのに気づかず、車を乗り続け、ゲートが開かなかったことがある。
 遠征旅行時で、旅先の有料道路すべてで不便した思い出。
 今度の車のETCは、起動時に毎回カードの有効期限を音声案内してくれる。
 この機能があれば、カード切れの心配はない。

 ・・・のか?
 今回、新しいカードが届いたのは意識して認識してはいたのだが、敢えて古いカードを使い続けた。
 誕生日が過ぎ、5月が過ぎ・・・。
 6月になっても、「ユウコウキゲンハニセンジュウハチネンゴガツデス」・・・。
 特に、期限が切れているという趣旨の案内はしてくれないようだ。
 毎回意識して聞かなくちゃいけないんだなぁ。
 や。まぁひょっとすると、平成2018年まで有効なのかもしれないけどな。

2018年6月8日金曜日

薔薇と遠雷

 職場での水分補給用に、水筒を常備するようになった。
 麦茶を入れていたのだが、ほかの飲み物も欲しくなり、「ルイボスティ」や「カモミールティ」など、おしゃれな飲み物に手を出す。
 ハーブティ系で「ローズヒップティ」も試したんだけど、これがまた水筒常温でゴクッと飲むとオイシクナイ。
 これは失敗したかな。
 別枠で買ってみた、バラ水も、巧く調節すれば旨いんだろうけれど、水筒の分量と粉末の釣り合いが取れなくて、いい塩梅に落ち着かない。
 薔薇つながりで、合体させればおいしいかも。
 ローズヒップティのタンクにぶち込み、放置。
 基本大量生産、なくなるまで消費。
 
 数日たって、水筒に注ぐ。
 飲んでみると・・・おや?これって炭酸だったっけ?
 下にちょっぴり痺れを感じた。
 ・・・が、嚥下した。

 や。お腹は痛くならなかったけれど…賞味期限3週間経過(流石に冷蔵庫補完ではあったが)の牛乳に耐えた私のお腹も、常温放置のお茶には負けてくだった。
 冷蔵庫場所とるんだよなぁ。

2018年6月2日土曜日

2018年5月の鑑賞メーター ~映画もその他も少なかった月~

 月初め恒例てぬぃっき。
 鑑賞メーター編。

 劇場で観たい映画がいくつもあったけれど、あまり見に行けなかった・・・。
 積んである映画DVDの消化も、トゥームレイダー繋がり数本にとどまる。
 映画DVDの数を稼げそうもないときは、映画じゃないDVDを多めに見て調節する傾向にあったんだけど、それも怠り寂しい月。
 4月の群像劇を引っ張り、群像劇として評判の良かった「ゴスフォード・パーク」を鑑賞するも、個人的には肩透かし。
 トゥームレイダー系が、エロパロばかりというのも興味深い。
 「トゥームレイパー」の方はスカスカ極まりないコスプレだけの作風に対し、「ボムシェルレイダー」はゲームっぽいトゥームのレイダーシーンも沢山盛り込み、原作リスペクトなうえに、殿方の期待にも応える、いいバカ映画。

2018年5月の鑑賞メーター
観たビデオの数:5本
観た鑑賞時間:334分

■ゴスフォード・パーク [DVD]
 群像劇を観たくて検索してヒットした作品。
 1930年代の英国の貴族のパーティの様子が、貴族たち使用人たちの入り混じる構図で表現される。
 当時の貴族の考え方や生活などを記録映画的に見るのには素晴らしいと思うけれど、娯楽映画やミステリとして鑑賞しようとすると退屈極まりない。
 サスペンスを「ハラハラさせる」と解釈するなら要素はまるでない。
 全編に伏線が張り巡らされてはいるけれど、それらが収束されてスッキリする要素は無い。
 コメンタリーが監督編と脚本家編と2種類もあるけれど、どちらも退屈。
鑑賞日:05月04日 監督:ロバート・アルトマン
http://video.akahoshitakuya.com/cmt/4802437

■トゥームレイパー [DVD]
 先月「トゥームレイダー」のアンジェリーナさんじゃない方を劇場で鑑賞したので、こちらもついでに鑑賞してみる。
 トゥームレイダーのパロディではあるが、元ネタはゲームの方ではなく映画版の方な気がする。
 予算の関係でもあろうトゥームをレイダーするシーンは無い。
 …が、原作の方も実質ただの強盗な作品もあるのでこれはこれで原作通り。
 二丁拳銃とか衣装とか雰囲気は出ている。
 まぁエロパロディゆえ、特に必要性のないエロシーンに時間をかけ内容はスカスカなのは仕方のない部分。
 そんなにエロくもないし
鑑賞日:05月16日 監督:
http://video.akahoshitakuya.com/cmt/4807246

■ボムシェルレイダー 3PENS-0002 [DVD]
 先月アンジェリーナさんじゃない方のトゥームレイダーを劇場で鑑賞したので、そのパロディということで手に取った一本。
 エロパロディ。
 おそらく映画版をベースにしつつ、ゲームも意識した構成は好感。
 音楽もゲーム版を彷彿させるし、3っつのアイテムを世界を巡り手に入れていく流れや、結末への流れもゲームを踏襲していて、ゲーム版のファンには心地いい。
 何か拘りがあるのか、エロシーンはレズビアンプレイに偏っているのは謎ではあるが。
 ただ移動するだけのシーンでも、裸のシーンを仕込むサービスもいい塩梅。
鑑賞日:05月20日 監督:ランドルフ・スコット
http://video.akahoshitakuya.com/cmt/4808007

■『レディ・プレイヤー1』映画前売券(一般券)(ムビチケEメール送付タイプ)
 X1(シャープ製)のソフトは何本か持っているけれど、あんな機能があったとは知らなかった。
 日本のライトノベルでは手垢のついた系のネタ「VRMMO」で世界を救う物語をスピルバーグが監督した一本。
 ゲームや映画に造詣の深いおっさんがターゲットと見え、下品なほどにいろんな作品のオマージュが散りばめられているが、元々ゲームの世界が舞台なので、ゲームの世界でオフィシャルなガンダムを動かす方が不自然なので、なんちゃってガンダムの方がリアリティはあった気がしなくもない。
 作り込まれていない映像頼りの作風。
鑑賞日:05月23日 監督:
http://video.akahoshitakuya.com/cmt/4809015

■IPPONグランプリ04 [DVD]
 番組が選んだ大喜利芸人10名が、大喜利で勝負して頂点を決める番組のDVD。
 番組を見ていることが前提らしく、タイトル画面で優勝者の見当がついてしまうの番組を観てなかったわたしからすると残念でならない。
 特典映像的なものは無くなってしまった。
 おぎやはぎのオーディオコメンタリーはあるにはあるが、もともと番組の構成からしてメタ視点の松本人志の解説があるので、コメンタリーの意味が薄い気もする。
 そして、特に細かな裏話や、分かりにくいネタの解説や芸人ならではのテクニックを語るでもなくの話題で残念
鑑賞日:05月26日 監督:
http://video.akahoshitakuya.com/cmt/4810054


▼鑑賞メーター
http://video.akahoshitakuya.com/ 

 劇場映画はこれに加えて、『三十路女はロマンチックな夢を見るか?』というのを鑑賞。
 鑑賞メーターでヒットしなかったので登録できていないが、ほかの映画サイトでは登録済。
 タイトルに惹かれて、なんの情報もなしに鑑賞したら、好きな女優が主演だった。
 ハイパーアクション女優が、アクション控えめな役どころ。
 エロ系多めの月ではあったが、この作品はエロくは無い。

 さて、6月。
 特に理由は無いけれど、毎年6月はゾンビ映画月間。
 今年は、例年より多く回す予定で、おめでとうございます。

2018年6月1日金曜日

2018年5月の読書メーター ~繋げ!テーマを繋げたコンボ祭り~

 月初め恒例てぬぃっき。
 読書メーター編。

 今月は、母の入院&手術で、病院待機で若干冊数を稼げた感じか。
 ぷち旅も行ったんだったっけ。
 いろいろあって、仕事がきつかった割に沢山読めた月。
 いろいろあって、仕事がきつかったから読めたのかもしれん。

2018年5月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:5234ページ
ナイス数:79ナイス

https://bookmeter.com/users/682213/summary/monthly
■数字で救う! 弱小国家 電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。 (電撃文庫)
 2巻を見つけ気になって1巻を探し購読。
 タイトル通り異世界へ召喚された現代人が立ち回る系。
 他のこの手の作品と大きく違う所がいくつもアリ好感。
 転生に際し特にチート能力を得たわけでなく元々の知識で戦う点。
 大学で数学者を目指し数学を究めていてその数学を武器にしているのね。
 なので成人男性であり、この手にありがちな高校生が得意げに立ち回るものと比べて安定感がある。
 ライトノベルの戦争系は、主人公無双でバンバン系が多いが、順風満帆に運ばない構成は、まぁ当たり前の構成でもあるんだけど、面白い。
読了日:05月02日 著者:長田 信織
https://bookmeter.com/books/12094160

■僕たちの小指は数式でつながっている (宝島社文庫)
 数学的恋愛小説を期待して購読。
 数字を愛する少女が主人公の持つ数字に興味を持ち接近する流れ。
 そこに周期で記憶がリセットされる要素を足したパズラー的ミステリー+恋愛小説SF風。
 記憶がリセットされる要素は、一種のタイムリープ的な要素かなと思わないでもない。
 数学モノって今のところハズレがない気がする。
 パズラー好きには存在自体がパズルである数学作品が肌に合うんだろうな。
 「モンティ・ホールの問題」は浜村渚シリーズの解説の方が分かりやすい。
 ただ東名から箱根に向かうと普通、開成町は通らない。
読了日:05月04日 著者:桜町 はる
https://bookmeter.com/books/12699815

■数字で救う! 弱小国家 2 電卓で友だちを作る方法を求めよ。ただし最強の騎兵隊が迫っているものとする。 (電撃文庫)
 頭脳戦で斬新な作戦を立案するも、周囲の凡将の無理解に阻まれて難航する流れは、「銀河英雄伝説」などに通じるのかしら。
 そろそろ、敵国の中にも、知将が出現すると盛り上がると思うのだけど、如何でしょう。
 あと冒頭の図は、誤りだと思う。
 これは「おっぱい関数」ではなく、「お尻関数」の方が真と思われる。
 それを踏まえて、おじいさんの数式を眺めると、お尻につきものの「おでき」との解釈が成り立つ。
 と、まぁ。
 相変わらず、冒頭の「つかみ」の数式に掴まれ、楽しく読み進められました。
読了日:05月10日 著者:長田 信織
https://bookmeter.com/books/12739416

■人形式モナリザ Shape of Things Human (講談社文庫)
 レギュラー登場人物も多く、この事件のキャラクターも多く、中々事件が始まらず、捜査も分散的であり。
 なかなか読みにくく感じた一冊だった。
 内容そのものや伏線なども面白かったんだけど、新人作家の作品のように分かりにくい構成に感じた。
 この作家の作品なので綺麗に纏まると信じて読んで綺麗に纏まったからいいんですけどね。
 著者の他の作品を読む前に読んでいたら退屈に感じたかも。
 長野の観光地の博物館を舞台にした衆人環視殺人系。
 観光地の博物館でそんなに人が集まるかなと思わないでもない、旅好きな私の感想。
読了日:05月10日 著者:森 博嗣
https://bookmeter.com/books/566921

■ぽんしゅでGO! ~僕らの巫女とほろ酔い列車旅~ (ダッシュエックス文庫)
 「旅」であり「日本酒」であり「巫女」に「駅弁」までついて、とどめに「YouTube」ときたので購読。
 まぁぶっちゃけ「めがみめぐり」。
 旅人として共感できる部分と、広義のとはいえユーチューバーとして、何かするときにカメラを回さないのはあり得ないかなと共感し難い部分もあったり(や、メントスコーラ程度の持ちネタしかないならあり得るかもしれないけれど・・・)。
 旅動画作れよ!田植え動画作れよ!観光動画作れよ!と思わないでもない。
 殆ど事件もないなか、お酒と鉄道の蘊蓄を語る描写が幅を利かせる作品。
読了日:05月11日 著者:豊田 巧
https://bookmeter.com/books/12467270

■21グラムのタイムトラベラー (小学館文庫キャラブン!)
 ごく普通の恋愛小説に未来から来た幽霊を盛った作品。
 個人の感想ではあるけれど、そんなにこの「幽霊」の存在が生きているようには感じなかった。
 や、まぁ幽霊だから死んでていいのかもしれないけれど、そういう意味じゃなく。
 帯に「青春ミステリー」とあったので、もっと主人公が、考えに考え抜く作品と思って買ったんだけど、そこまでしっかり考え抜くタイプの作品でもなかったと思う。
 小学生・中学生・・・と順を追って語られる構成は解りやすく、読みやすかった。
 敢えて乱暴に書くなら、割と普通な恋愛小説。
 
読了日:05月11日 著者:天沢 夏月
https://bookmeter.com/books/12751812

■閻魔堂沙羅の推理奇譚 (講談社タイガ)
 閻魔大王の娘に審判される話。
 短編の前半部分でその人が死ぬまでの物語が綴られる。
 何やかんやで推理ゲームに挑む流れになる。
 例えば自分を殺した犯人を当てるとか。
 推理ゲームに挑まなければ天国。
 推理ゲームを外せば地獄。
 推理を理詰めで当てたら生き返り。
 謎を解くための情報は、既に与えられていることを宣言される。
 …つまりそれは読者にも十分な情報を与えられているという事であり、全編「読者への挑戦」付きともいえる。
 後半は、前半の情報を吟味してひたすら考える。
 こう考えまくる作品は最高。
読了日:05月14日 著者:木元 哉多
https://bookmeter.com/books/12685397

■毒草師 白蛇の洗礼 (朝日文庫)
 QEDのスピンオフにして出版社を跨いでの第2弾。
 基本構造はQED同様、歴史の謎+殺人事件をいっぺんに解く形ではあるが、QEDより殺人事件に比重があるのかな。
 毒繋がりで「薬屋のひとりごと」と並行して読んでいたので、内容が非常に分かりやすかった。
 千利休および茶道をテーマに、彼らにまつわる様々な謎を掲げ、議論を交わしつつ、筋の通った結末に落とし込む流れは、流麗。
 ただ、著者のほかのシリーズと比べレギュラーメンバーの動きが少ないので、シリーズとしての愛着が湧きにくく感じはした。
読了日:05月19日 著者:高田崇史
https://bookmeter.com/books/5597074

■薬屋のひとりごと (ヒーロー文庫)
 ビッグガンガンの漫画版で面白さを知り、著者の別の作品も読み興味をそそられ、漸く本書を読了した。
 一話数ページの掌編ペースを積み上げ、ひたすらテンポの良い構成なので、普段読書をしない層にもなじめ安いかもしれない。
 後宮を舞台に、毒を含む薬や医学に通じた少女が、その知識と観察眼を武器に謎を解くミステリ譚。
 掌編ペースなので、時に解決がすっきりしない部分も出てくるが、そういう話は後の話でちゃんとフォローが入っていたり、全体を通してまとめられている感じ。
 女の園の話ではあるがお色気要素は限りなく薄い。
読了日:05月19日 著者:日向 夏
https://bookmeter.com/books/8242918

■クズと天使の二周目生活 2 (ガガガ文庫)
 タイトル通りタイムリープ物の第2巻。
 ルールが付随していて、人生を改竄するけれど、運命にばれないように小さな改竄を繰り返し、よりマシな人生を目指す物語。
 声優を起用したラジオ番組を舞台に、新米構成作家な主人公が、成功する人生を目指す。
 この手の物語にありがちなジレンマも、ちゃんと作品に取り込み、タイムリープファンの心を掴みつつ、声優業界ファン、ラジオファンなどの好奇心をも満たす。
 美少女を出せばいいと思ってられるような凡百のライトノベルに対し、おっさんを大量投入する新機軸も魅力・・・か?
読了日:05月20日 著者:天津 向
https://bookmeter.com/books/12687210

■西城秀樹のおかげです (ハヤカワ文庫 JA)
 ニュースで西城秀樹の訃報を聞き、そういえば積んでいた本にこんなタイトルの本があったと思いだし、追悼の意味も込めて読了した一冊。
 西城秀樹が無くなった世界で、西城秀樹の功績を再確認する話(という側面もないこともない話)。
 掌編SFを短編に膨らませた感じの作品な印象。
 テーマもあるんだかないんだかギリギリのラインを攻めてられる気がする。
 膝を叩いて喜んじゃう様なオチがあるというよりは、全編じわじわ楽しむタイプという感じか。
 緻密で官能小説張りのエロ描写も一つの大きな特徴。
読了日:05月21日 著者:森 奈津子
https://bookmeter.com/books/517338

■君がいなくても平気 (光文社文庫)
 解説によると「探偵でも犯人でもワトソン役でも被害者でもない人間」を主人公にしたミステリとのこと。
 探偵役でないので、積極的な捜査を行わないわけで、限りなく社会派ミステリの文法で語られる本格系ミステリ。
 多分、本格系な文法を求める層が多いと思われる著者のファンからは浮いた感じになるタイトルなのかなという感想。
 探偵役でないなりに、今ある材料から自分の恋人が殺人犯かもしれないという推理に辿り着いた主人公が、どう考えどう行動するのかを追った作品。
読了日:05月24日 著者:石持 浅海
https://bookmeter.com/books/4197261

■ライトノベル史入門  『ドラゴンマガジン』創刊物語―狼煙を上げた先駆者たち
 創刊辺りからの熱心な読者である古参ガメリアンとして手に取らざるを得なかった一冊。
 あくまで「ライトノベル史入門」として切り取っているので、DM初期の特徴である、豊富な読者コーナー及び読者参加企画、TTRPGなどのアナログゲーム企画な側面は軽く撫でる程度。
 わたし個人的にガメル連邦※担当こと加藤氏から裏話を聞いたことがある。結構深いガメリアン事情はあったらしいのよね。
 ヴィジュアル+小説の文法云々をひたすら繰り返す内容な印象。
 極端な打ち切り作品「スモーウォーズ」等の事情も一切触れられてなく残念。
読了日:05月24日 著者:山中智省
https://bookmeter.com/books/12557113

■やりなおし英雄の教育日誌 (HJ文庫)
 タイムリープ物かなと気になり手に取る。
 裏表紙のあらすじでネタばれしているが、本編では序盤伏せられている感じの内容はここに書いてもいいモノか。
 ちょいと捻った「やりなおし」物。
 主人公の無双しない塩梅のチート能力、分かりにくい生徒たちの立ち位置、無理矢理盛ったような騒動など、総じてご都合じみた展開も無くもない。
 エンターテイメントと安易な展開の絶妙なバランスを感じ、その微妙なラインで評価は分かれそう。
 魔術の理論をすべて読者に伝えたうえで、応用技を駆使すれば、魔術アクションとして成立しそう。
読了日:05月26日 著者:涼暮 皐
https://bookmeter.com/books/12244043

■閻魔堂沙羅の推理奇譚 負け犬たちの密室 (講談社タイガ)
 ナンバリングがないけれど、シリーズ2作目。
 とはいえ、短編集でもありこの本から読んでも問題は無い・・・が、前作がストレートな作風で、今作はちょっと変化球も交えているので、真っすぐを見てから変化球を愉しむ方が面白みは増す気もする。
 秋には3巻が出るらしい。
 ものすごく気に入ったシリーズなので、ポンポン矢継ぎ早に出すよりも、1年1冊でもいいから10年20年と続けて欲しい。
 や。このペースで20年続けてもらっても勿論嬉しいことは嬉しいけどね。
 もっと意表を突く隠し玉が、後何球もありそうで楽しみ。
読了日:05月27日 著者:木元 哉多
https://bookmeter.com/books/12846442

■霧ノ宮先輩は謎が解けない (講談社ラノベ文庫)
 タイトルに惹かれて購入。
 わたしはライトノベルも好きですが、それ以上に本格ミステリが好き。
 故に本格ミステリとして読んだ。
 タイトル通り(?)探偵役の推理は的を外すが、ワトソン役が謎を解く構成。
 本格ファンの琴線に触れる辺りは確実に押さえているようには読める。
 多分著者も本格ファンなのであろう。
 ただ、本業ミステリ作家で無いからか、ライトノベルに求められる「軽さ」を無理に仕込んだからか、ツボを微妙に外してしまっているように感じた。
 ライトノベルにしては重すぎ、本格ミステリにしては軽すぎか。
読了日:05月31日 著者:御守 いちる
https://bookmeter.com/books/12221946


▼読書メーター
https://bookmeter.com/

 数学コンボに、毒コンボ、タイムリープコンボと、似たテーマを小刻みに重ねられたのは、なかなか痛快。
 『閻魔堂沙羅の推理奇譚』シリーズが自分的にヒット。
 ひたすら考える作品が好きなのです。
 以前タイトルが面白いと買ってはいたけれど、多分読むタイミングを計れないまま積まれっぱなしになったであろう『西城秀樹のおかげです 』を完璧なタイミングで読めたのも今月の要点。
 ここから、SFコンボに繋げてもよかったんだけどね。
 SFも嫌いじゃないんだけど、嗅覚がまだまだ未熟で。
 強化月間を設けた方がいいかしら。