死体と遊ぶな子供たち
CHILDREN SHOULDN'T PLAY WITH DEAD THINGS
★★☆☆☆
2016年2月23日 鑑賞
DVD
1972 アメリカ
85分
監督
ベンジャミン・クラーク
脚本
ベンジャミン・クラーク
アラン・オームズビー
音楽
カール・ジットラー
キャスト
アラン・オームズビー ポール・クローニン ジャン・ダリイ アニア・オームズビー
映倫
劇場未公開な事もあり特に設定されていない。
子供に配慮するような警告は出る。
おっぱい
なし。スケポチ程度。
ゲーム
ない。
【死体】
新本格というジャンルを開拓し、世の中に多くの「本格」作家を送り出した作家がいる。
島田荘司。
本格推理ブームの元祖と言えるこの人の本格作品は、なんとなくアレなのよね。
ネタバレをしないとなると書くのが難しいんだけど、死体をどうこうするトリックの種明かしまで読んだ時の感想が・・・「死体をオモチャにするんじゃないよ!」と思っちゃう。
びよーんとか、びろーんって感じで、おもちゃで遊ぶようにしてトリック思いついたのかな・・・みたいな印象。
このタイトルを見て、真っ先に思い浮かんだのがそんなことでした。
まぁ実際に鑑賞すると、子供たちなんて出てこないんだけどね。
邦題をつけるにあたって、的外れなタイトルになっちゃったのかな・・・と思ったら、原題もCHILDREN SHOULDN'T PLAY WITH DEAD THINGSで直訳系。
内容紹介・・・
ワンマン座長の劇団員たちが、夜に謎の島へたどり着く。
座長の思いつきで、死者を蘇らせて支配しようという。
魔導書を購入し、大枚はたいて黒魔術を習得した座長は披露したくてしょうがない。
劇団員たちは乗り気ではないものの、座長は絶対で逆らうと解雇されるので、乗ったふりして付き合っている感じ。
墓をあばき、死体を入手して、秘術を試みるも・・・。
動き出さない死体に、気持ちを切り替え、死体に役を与え即興芝居で遊びだす。
・・・
いろんなサイトの解説を見ると、劇団員が遊びだすように読み取れるけれど、わたしが観たところ、遊んでいるのは座長だけなんだけどね。
座長を大人に、団員を子供に例えているような感じなんだけど、暴走しているのは座長(大人)だけで、子供は止めたいけれど解雇を盾に取られているので逆らえないって状況。
まぁ何でもない、超低予算映画。
どうも自主製作映画らしい。
なんで伝説のカルトムービー扱いになっているかというと、スタッフや演者が後にヒット作を手掛けたから、彼らの原点的な意味で注目を集めている感じ。
まぁスタンダードなゾンビ系映画。
ただ、この手の自主製作映画にありがちな・・・や。自主制作じゃなくても、ゾンビ映画にありがちな、ゾンビを描きたいだけなので、設定も人物描写もグダグダ・・・って事はない。
座長の性格から、団員たちの立ち位置まで、芯がしっかりしていて、人物描写がブレていないのが気に入りました。
まぁでも、このタイトルなら、子供たちが好奇心から墓場を荒らして・・・って映画を期待しちゃうよな。
あと、自主制作だからかな、ゾンビ映画なのに、おっぱい描写が無いのが、小さく残念。
☆気に入ったセリフ
パンツを濡らした
☆三つ以上の良かった点☆
・タイトルのセンス(内容を反映しているかは別として)。
・ぶれない人物描写。
・這い出しっぷり。
☆猿山式キャッチコピー☆
劇団座長の即興死体。
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