2017年1月16日月曜日

2016年12月の読書メーター ~軸足の話~

 てぬぃっき12月読書編。
 気合入れてまとめたけれど、普通に7冊。
 取り立てて、語ることも無いんだけれど・・・語ることが無いから語らないのは、文筆家として間違っているわけで。
 まぁ文筆家じゃないから語らなくてもいいんだけれど、何かしら語ってみたい心意気。


2016年12月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1749ページ
ナイス数:14ナイス

https://elk.bookmeter.com/users/682213/summary/monthly
■首の姫と首なし騎士  英雄たちの祝宴 (角川ビーンズ文庫)
 3巻。
 ナンバリングされていないので、どれから読んでもよさそうな雰囲気もあるが、流れがあるのでやはり1巻から読むのがいいと思う。
 引き籠りで人見知りな姫が避けてきた王家主催の豊穣祭で社交デビューすることになり、レッスンに明け暮れる話。
 それだけでも甘い王族恋愛小説として成立しそうだけれど、ここに陰謀&謎な王室ミステリが入り込む。
 帯に書いてある「ミステリ風王宮物語!」いいコピー。
 お約束な展開はカバーした上で、いろいろ盛ってくるいい塩梅。
 社交ダンス 教育係 人喰い竜
読了日:12月01日 著者:睦月 けい
https://elk.bookmeter.com/books/4699476

■首の姫と首なし騎士 追跡者たちの罠 (角川ビーンズ文庫)
 ナンバリングされていないが第4巻。独立した物語ではあるが、前巻までを踏まえているので1巻から推奨。  引き籠り姫が遠征調査を開始する感じ。  馬で休み休み一日で辿り着ける距離って(領土的に)ものすごく近所な気がしなくもないけれど。  絶妙なさじ加減が面白い。  ご都合にならないギリギリのライン。  マンネリにならないギリギリのライン。  事件が起きて、解決されるのは当然として、解決される道筋がしっかりしているから、安心して読める感じ。  安易に走りがちなライトノベルな世界で、しっかりした作品は貴重。
読了日:12月08日 著者:睦月 けい
https://elk.bookmeter.com/books/5144711

■風呂ソムリエ 天天コーポレーション入浴剤開発室 (集英社オレンジ文庫)
 『これは経費で落ちません』を読もうと思って調べたらこちらが先発だった為まずこっち。  風呂好き、温泉好きが、入浴剤を開発する話をベースに、恋愛の要素を足した感じ。  特に事件が起こるでもなく、何か解決するわけでもなく。  開発のドロドロや恋愛のドロドロもそんなに無く、壁にぶち当たって、意外な発想でズバッ!ってのも無い。  何にもない割に、退屈しないで読み進められる、謎展開。  ・・・  OL風呂小説という事で、美女の入浴シーンが沢山あります。  挿絵は無いからごにょごにょにょ。
読了日:12月08日 著者:青木 祐子
https://elk.bookmeter.com/books/9679263

■桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)
映画を観てからの読了。 群像劇として、しっかりまとめた映画版に対し原作は、何でもない普通の高校生の普通の日常を投げっぱなしで終わった感じ。 特になんの仕掛けも感じない。 全員モブの群像劇であり、限りなく連なっていない短編連作。 この原作で、あそこまでに仕上げた映画版に喝采。 先にこちらを読んでいたら別の感想になったかもしれないけど。 タイトルに偽りあり。 正確には「~やめたってよ。」だと思う。 スクールカースト描写も、言う程はっきり描かれていないと感じた。 誇張してないからかな。
読了日:12月16日 著者:朝井 リョウ
https://elk.bookmeter.com/books/4732315

■首の姫と首なし騎士  華麗なる背信者 (角川ビーンズ文庫)
五巻。 ナンバリングは無いが続き物なので一巻から推奨。 姫やら騎士やら登場する世界での王宮ミステリ。 読んでいて心地いいのは、王宮版日常モノだからかなと気付く。 所謂ヒロイックファンタジー物であまり語られない王族の日常がしっかり描かれている様子が安心できる。 まぁ王族の日常なので暗殺未遂とかあったりする所まで王族の日常。 今までひとつの大きな話は一巻内でスッキリしてきたけれど、今回大きな解決は次巻持ち越し。
読了日:12月18日 著者:睦月 けい
https://elk.bookmeter.com/books/5516093

■僕と彼女のゲーム戦争10 (電撃文庫)
完結。 何もかも中途半端なまま、打ち切りっぽく。 企画先行で変な全国大会とか、ソウルトランスとか盛っちゃったのが敗因な気がする。 普通にゲームとロマンスのライトノベルだったらよかっのにな。 取材はしている感じだけれど、偏った意見がそのまま登場したり、違和感もあるシリーズでした。 ゲームが実名で登場する、ゲーマーよりの作品で貴重なのでもっと巧いこと続けてほしかった。 やってほしかった事山盛り。 ゲーム路線小説の新作希望だけど、この作者だとFPSとかになっちゃうんだろうな。
読了日:12月21日 著者:師走 トオル
https://elk.bookmeter.com/books/11232018

■ヘンたて 2: サンタクロースは煙突を使わない (ハヤカワ文庫JA)
発売日近くに買ったけど、折角なのでクリスマス付近で読もうとして、毎年忘れて漸く読了。 バカゲーの中で展開するような特殊な状況下で語られる日常の謎系。 変な建物を愛するサークル活動。 探偵役が固定されておらず様々。 今回、トマソン的な物件はない。 滅茶苦茶設定のミステリOKならオススメ。
読了日:12月24日 著者:青柳 碧人
https://elk.bookmeter.com/books/6415529


▼読書メーター
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 ライトノベル枠は、「首の姫と首なし騎士」シリーズに軸足を置きながら、この読者メーターの反応を意識して、発売日の新しいタイトルをねじ込んでいくスタイルになっている。
 昔だったら、「首の姫と首なし騎士」をまず全部読んで、その後新作がそれほど新作じゃなくなった頃、読もうと思いつつ、忘れちゃう流れだったところなので、いい流れなのかしら。

 ミステリ枠は、新刊を意識しないラインナップになってはいるけれど、古めの本は反応が少ないことに寂しさを感じなくもない。
 まぁ買った本をどこに積んだか覚えてられない量になってきているので、なんとなく新しいものを手に取る・・・洗濯物の中から、汗臭くない服を選んで斬るのに似ているか・・・似てないか、そもそも普通の人はそんなことしないか。

 14ナイスは多いのか少ないのか、2017はその辺りのデータも取ってみようかしら。 

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