2016年振りかえりんこ読書編。
この企画は外せない。
毎年、ここにダーって羅列したくてデータ取っているんだから。
まぁ何はともあれ、去年はブックメーターを知ったのが大きかったね。
モチベーションが跳ね上がったからね。
スマホゲームの「駅メモ」との出会いもあり、鉄道旅の頻度が増え、読書のペースも上がる、上々スパイラル。
いいことづくめのように思われるが、バランスを取るような落とし穴の存在も無くも無い。
ブックメーターの相性のいい読書家さんのリストを眺めていて、また好みの本を探しやすい検索スタイルに寄り、ただでさえ積読置き場が足りない生活の中で、買いますスピードも跳ね上がり、上がった読むペースをはるかに上回る購入スピードを爆走し、積読スパイラル。
リストの作成も追い付かない。
少なくとも秋ごろまで、エクセルに入力できている積読本が325冊ほど。
多分そこから何十冊も買っているから400入ってるだろうな。
そして、ロフトにまだ入力が住んでいない本が段ボール1箱以上あるから500冊はあるな。
自慢?
いやいや、読書家の多くが更に倍積んでいるよ・・・ね。
ブックメーターにも、積読の管理ができる機能があるけれど、これ入力するだけで数か月かかりそうなので、使っていない。
じゃあ、まず羅列ドン。
2016年の読書メーター
読んだ本の数:75冊
読んだページ数:21163ページ
ナイス数:121ナイス
http://bookmeter.com/u/682213/matome_y?invite_id=682213
■坂東蛍子、日常に飽き飽き (新潮文庫nex)
気を衒った割に・・・。
読了日:1月15日 著者:神西亜樹
http://bookmeter.com/cmt/56921808
■僕と彼女のゲーム戦争 (9) (電撃文庫)
読了日:1月30日 著者:師走トオル
http://bookmeter.com/b/4048654551
■パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から (幻冬舎文庫)
好きな作家が、好きなスイーツを題材に、好きなミステリを書いているから、読まずにはいられなかった系。 スイーツと事件の絡みは、ちょっと無理矢理感がなくも無い気がしなくもないけれど…。 この本に出てくるスイーツを探して食べに行く楽しみもあり。 あとがきに出てきた「ペ・ド・ノンヌ」は探して食べたら超ハマりました。
読了日:2月11日 著者:似鳥鶏
http://bookmeter.com/cmt/56922092
■時の果てのフェブラリー―赤方偏移世界 (徳間デュアル文庫)
スニーカー文庫時代にも読んでいて、気に入って、この版で出たのを見て飛びついて買ったけれど、面白いのがわかっているから積んでおいた一冊。 や。折角だから2月に読もうと思いつつ、毎年2月にうっかりしていたのが真相…今年は思い出して読了できた。 世界に謎の現象が起きて、それを徹底的に調査解明解決する類のハードなSF。 わたしが初めて触れた、本物のSF。 懐かしさと、今読んでも面白い内容に、嬉しくなった一冊。
読了日:2月15日 著者:山本弘
http://bookmeter.com/cmt/56921285
■水着でパラダイス!―僕と彼女の無人島 (美少女文庫)
読了日:2月15日 著者:橘真児,泉りとる
http://bookmeter.com/b/4829657588
■図書館迷宮と断章の姫君 (MF文庫J)
「二人で始める世界征服」シリーズが気に入ったので作家買い。 独自の解釈のダンジョンRPG的世界観の中で語られる話。 そのままゲーム化できるレベルで作り込んで、ゲームリプレイの如くの描写が続いたら嬉しかったのですが、ライトノベルの主流を外さず、キャラたちの描写メイン。 全3巻。旅行中の移動時間に一気に読んだシリーズ。
読了日:2月15日 著者:おかざき登
http://bookmeter.com/cmt/56921546
■図書館迷宮と断章の姫君 2 (MF文庫J)
読了日:2月16日 著者:おかざき登
http://bookmeter.com/b/4840134227
■図書館迷宮と断章の姫君 3 (MF文庫J)
読了日:2月16日 著者:おかざき登
http://bookmeter.com/b/4840135096
■建築士・音無薫子の設計ノート 謎(ワケ)あり物件、リノベーションします。 (宝島社文庫)
流行の凄い特定のジャンルの達人な女性探偵が、新人の男性助手を使ってそのジャンル以上の謎を解き明かしちゃう系。 この図式が一ジャンルとして成立しそうなほど出ているけれど、それだけ安定して面白い。 タイトル通り建築系。 客の要望は聞かず、地道な調査により、客が真に望んでいる形に仕上げる感じ。
読了日:3月3日 著者:逢上央士
http://bookmeter.com/cmt/56922178
■バカとテストと召喚獣10 (ファミ通文庫)
読了日:3月10日 著者:井上堅二
http://bookmeter.com/b/4047276472
■バカとテストと召喚獣10.5 (ファミ通文庫)
読了日:3月11日 著者:井上堅二
http://bookmeter.com/b/4047283517
■西川麻子は地理が好き。 (文春文庫)
地理好きな女性が、刑事である彼氏に協力して、地理の知識を活かした講義で事件を看破する、流行のスタイルのミステリ。 国旗やら地図記号やら、地図の知識を手掛かりに事件の謎がほつれていく様が面白い。 倒叙ミステリ好きにもおすすめ。
読了日:4月5日 著者:青柳碧人
http://bookmeter.com/cmt/56869847
■本クワンガクッ―レシートすごろく全軌跡
バラエティの企画旅の書籍版。 道行く人に一枚レシートをもらい、そのレシートの場所まで行く。 そこでまたレシートをもらい・・・と、繰り返して「難波・高島屋」に辿り着けたらゴール。 ワッキーの地名しりとりの発想のもとになった企画があるらしいということで知り、DVD探したんだけれどどうも出てないらしく、本ならあるそうだということでたどり着いた一冊。 地名しりとりや、ごはんリレーを知っているとより、イメージがわきやすいと思う。
読了日:4月6日 著者:毎日放送テレビ編成制作局
http://bookmeter.com/cmt/56922269
■天久鷹央の推理カルテIV: 悲恋のシンドローム (新潮文庫nex)
ナンバリングは4ではあるけれど、間に長編を挟んでいるので、個人的には順番通り読むのがオススメではあります。 シリーズ物で、この作品から読んでも楽しめますが、やっぱり1から読んだ方が、より楽しめる気はします。
読了日:4月10日 著者:知念実希人
http://bookmeter.com/cmt/56869615
■模倣の殺意 (創元推理文庫)
タイトルが気になって購入。 初版:2004年。 ・・・なのですが、実際には改題を重ねて何度も本になった小説らしい。 特に註釈も無いのに、時代背景がおかしいのはそのためで、最初に世に出たのが昭和48年とのこと。 今でこそ、このスタイルの小説はたくさんあるが、当時としてはかなり珍しいこのスタイルの先駆け的作品とのこと。 今の視点で観ると新鮮味は薄いけれど、その辺りを考えると凄い内容だなと思った。
読了日:4月15日 著者:中町信
http://bookmeter.com/cmt/56869706
■裁判長!これで執行猶予は甘くないすか (文春文庫)
法廷映画を何本か観て、マイ裁判ブームに乗って読んだ一冊。 前作も文庫で読んでいる。 阿曽山大噴火と双璧をなす裁判突っ込み系なわけですが、大川興業芸人より、ツッコミが黒い気がしなくもない。 事件を観る作家と、人間を観る作家の違いなんだろうね。
読了日:5月20日 著者:北尾トロ
http://bookmeter.com/cmt/56922382
■僕たちは監視されている ch.2 (このライトノベルがすごい!文庫)
勿論前巻が気に入って購入。 前作購入時、監視されている監視者を探る類の話だと思っていたんだけれど違った。 タイトルは正確には「僕たちは監視させている」とでもなろうか。 常に自分を監視させ、秘密を抱え続ける世界でのお話。 1巻を踏まえての2巻。 ちょっとご都合を感じないでもないけれど、シリーズ物として面白い展開に。 下地が整ったところで、コンテンツとクローラーの知力の限りを尽くした本気の攻防戦が読みたい所だけれど・・・。 ここまで続巻が出ないとなると、3巻は出ないのでしょうね。
読了日:5月30日 著者:里田和登
http://bookmeter.com/cmt/56920786
■NO¨eL(ノエル)―カノジョの交換日記 (ファミ通ゲーム文庫)
PSのゲームのノベライズ。 仲良し3人女子高生が、交換日記サイトで日記を投稿していくという形式でほぼ全編描かれた作品。 ゲームを一通りプレイしていると、あの時プレイヤーと会話した後、彼女たちはこんな相談していたんだ・・・と、分かる仕組み。 交換日記なので一日ひとりペースなのよね、質問の答えが翌日や翌々日に語られるのよね・・・君ら毎日学校で会ってるんだよね、仲良しなんだよね?。 説明的な文章も多いし、なんか白けちゃう。 コレクターズアイテムに。
読了日:5月31日 著者:是方那穂子
http://bookmeter.com/cmt/56914903
■奥さまはマジ (角川スニーカー文庫)
火浦功。 表題作を含む短い話が2本と、あと全部「てなもんや忍法帖」で占めてられます。 ナンセンスにんじゃあくしょん。 どうせなら、あと数話足して「てなもんや忍法帖 1」で、あと沢山足して「奥様はマジ」として欲しかったところではあります。 ・・・が、それを待っていたらいつ読めるのかわからないので、これでもいい気もします(涙)。 発売即購入して、積んでおいて漸く読了した一冊。
読了日:6月7日 著者:火浦功
http://bookmeter.com/cmt/56843843
■フランダースの犬 (新潮文庫)
ネロとアロアの禁じられた恋物語。 雑学的に、原作のネロは少年ではなく青年であり、その視点で読むと全然物語が違って見えるというのを知って、検証の為に読んでみた感じ。 この薄い本に短編が2本入っていて、そのうちの一編が表題作。 確かに、ネロの年齢は15歳となっており、昔なら独り立ちしていてもおかしくない年頃なのかなとも思わないでもない。 アニメの印象と比べながら読むのも、なかなか面白かったです。
読了日:6月9日 著者:ウィーダ
http://bookmeter.com/cmt/56914590
■私とあなたの青春革命。 (電撃文庫)
アイドル養成学科が存在する高等学校が舞台。 アイドル科の生徒を守るための過剰に拘束された校則を打破するために、革命活動を行い、アイドル科と普通科の交流を確保する的な話。 特殊な設定に説得力がなく、基盤が破綻しているのですべてがご都合主義に感じてしまう。 前作(未完)が、面白かったので、期待して読んだのですが・・・。 作家買いで、発売スグ買って積んで置いたので2巻も購入済み・・・で、現在まで3巻が出てないって事は、このシリーズも未完になるのかしら。
読了日:6月18日 著者:広沢サカキ
http://bookmeter.com/cmt/57088199
■廃墟写真家 真夜中の廃線 (富士見L文庫)
タイトルに惹かれて購入。 あまりに出鱈目な描写の連続で、途中読むのが嫌になったレベルでした。 でも、万が一この出鱈目な描写が伏線で、最後にズバッと解き明かされたら凄いなと思って最後まで読んだけど、出鱈目なままだった。 これは最悪夢オチだぞ…と覚悟して…。 真相まで至っても、突っ込みどころが残りまくっていて残念至極。 ミステリもホラーも全く管轄外の作家がミステリーホラーを依頼されて、誤魔化した…だったとしても、ちょっと酷い。 仮に幽霊オチでも、変な部分が解き明かされるリックがあったらよかった。
読了日:6月18日 著者:花夜光
http://bookmeter.com/cmt/57096799
■アンデッドガール・マーダーファルス 1 (講談社タイガ)
怪奇ものメインのミステリという事で購入。 「1」とあるようにシリーズ物で、目的を持った探偵と助手が目的の情報を集めつつ、退屈しのぎに謎を解く、怪物探偵もの。 目的が達成されるまでの閉じかっこ付きのシリーズになるのかなと。 この1冊に、二つの事件が収録されている。 吸血鬼モノと人造人間モノ。 怪奇ファン、ミステリファンともに、ニヤリと出来るような描写が散りばめられていて、怪奇ミステリファンはニヤニヤし通しな事かと。 ファルスとなっているが、コテコテのコメディではない。 場面も固定ではない。
読了日:6月28日 著者:青崎有吾
http://bookmeter.com/cmt/57317844
■昭和な街角 火浦功作品集 (ミューノベル)
亀の甲より火浦功。 ここのレヴューで「キャロル・ザ・ウェポン」の文字を観て、即購入。 普段は、文庫まで待つ派なんだけど、待てなかった…。 ドラゴンマガジンに青春をささげた身としては感涙もの…や、ツヅキガカカレテイタラモットヨカッタケド…ごにょごにょ。 基本的に、新シリーズを始めたはいいけれど、1冊分まで溜まらなかった集なので、かなり中途半端。 火浦ファンはこれでも満足、初心者さんはまず既刊を読んでファンになってからがオススメ。 DM復刻…「スモウウォーズ」も出るかな(火浦じゃないけど)。
読了日:6月30日 著者:火浦功
http://bookmeter.com/cmt/57362003
■十三番目の陪審員 (創元推理文庫)
まるで近未来SFのような導入で始まる法廷劇。 日本で陪審員制が復活したら?という前提で語られるある意味SFミステリ。 法廷で、DNA鑑定を覆すために語られる専門知識は、やっぱりSFの領分にも踏み込んでいるかも!勿論、専門家でない陪審員にもわかるように噛み砕いて解説されるので、読者の理解も進む。 タイトルに若干の違和感を感じる。誰の事なんだろうとさんざん考えて…。 シリーズ物ではあるけれど、他のシリーズとの整合はとれていないらしい(あとがきより)。 普通に満足★★★☆☆。
読了日:7月3日 著者:芦辺拓
http://bookmeter.com/cmt/57436391
■検察側の証人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-54 クリスティー戯曲集 2)
演劇用の台本。 陪審員制の裁判がモチーフになっている。 舞台なので、場面が弁護士の事務所と法廷の場面の二カ所のみで展開されるため、主に会話の実で進展させる制約の中、鮮やかなミステリに仕上がっている。 戯曲集1の「招かれざる客」がすごく気に入って(★★★★★)の「2」でしたが、普通の面白かった(★★★☆☆)。 読書ペースで読むと、じっくり考えながら進むけれど、演劇でテンポよく観劇するとまた違った感想だったかもしれないけどね。
読了日:7月9日 著者:アガサ・クリスティー
http://bookmeter.com/cmt/57601548
■私とあなたの青春革命。(2) (電撃文庫)
諸事情により校則の厳しい学校で青春を謳歌するために革命を起こす男女の話第2巻。 粗だらけの設定の上に、粗だらけの話が載って、もはや全編ご都合展開の悪いライトノベルの見本な感じになってしまった印象。 無駄に多い無意味なお色気シーンも、アンケートの順位の落ちた少年漫画雑誌の作品のようなうら淋しさが強調される。 前作「アイドライジング」が面白かったし、地元小田原の作家さんということで応援したいんだけれど…この作品はちょっと肌に合わなかったかな。
読了日:7月10日 著者:広沢サカキ
http://bookmeter.com/cmt/57601762
■弁護側の証人 (集英社文庫)
法廷ものを探していて評判がよかったので手に取ってみた。 ただ裁判シーンはほとんど出てこない。 事件の様子と、その様子を語っているシーンが交互に描写されているが、語っている内容は基本同じではある。 この本の初版は2009年になっているが、1963年発表とのことで、だいぶ昔の作品。 翻訳小説のような文体で書かれているので、海外作品が苦手な人には向かないかもしれない。 トリックそのものが斬新な時代だったのか、個人的にはちょっと残念などんでん返し。
読了日:7月12日 著者:小泉喜美子
http://bookmeter.com/cmt/57639659
■ドラグネット・ミラージュ (竹書房ゼータ文庫)
異界と繋がったアメリカが舞台。 アメリカの刑事(日本人)と異界から来た騎士(美少女)のバディもの捜査小説…を装ったライトノベル。 ミステリとしてもSFとしても中途半端で、説明不足。 面白そうな本を探していて「コップクラフト」が引っかかり、その前作という解釈で購入。 期待値が高すぎたのかもしれない。 2巻まで買っちゃったので読むとして、前作ではなく同じ作品らしいコップクラフトシリーズに手を出すかは悩みどころ。 途中から面白くなる作品もあるにはあるからなぁ。
読了日:7月13日 著者:きぬたさとし
http://bookmeter.com/cmt/57639990
■ドラグネット・ミラージュ2 10万ドルの恋人 (ゼータ文庫)
米国テレビドラマ風。1巻がスペシャルで、この2巻からが通常版。 そのDVD版のイメージで一冊に2話分収録されていて、そのうち一つにはコメンタリー文章もある。 1巻のあとがきで明かされていた2話以降のサブタイトルは完全無視。 所謂ファンタジーな世界と、ほぼ現代のアメリカがゲートによって行き来できるようになってしまった世界。 こちらの刑事と異界の騎士が組んだバディ(相棒)もの。 法整備や言語体系など作り込まれている反面、語られていない部分にもやもやを感じた。
読了日:7月19日 著者:賀東招二
http://bookmeter.com/cmt/57777892
■完全時間停止(ぷちぱら文庫231)
時間を止める能力を身に着けた男子高校生が助平な行為を繰り返す系。 エロゲ原作らしいが、ゲームは未プレイ。 殆んどが制止した時間の中で語られるので、動く人物は主人公ほぼ一人。 主人公の行動に全く共感を得られなかった。 動いて欲しい風に動いてくれない、痒いところに手の届かない感想。
読了日:7月22日 著者:姫ノ宮レイ
http://bookmeter.com/cmt/57843879
■殺人喜劇の13人 (創元推理文庫)
ミステリとコメディの無理矢理な融合が生んだ齟齬。 今ここの感想をズラッと読んで、みんな同じ風に感じたんだなと。 魅力的な舞台で次々に奇妙な状況で死体が現れる…ミステリファンなら小躍りして喜んじゃう展開なのに、なんかしっくりこない。 もっと軽いタッチでコテコテのコメディ路線ならまた楽しめた気もする。 友達が何人も死んでいるのにボケた行動するのに違和感。 ネタ的に面白かっただけに、何とももったいない感想。 部分的には看破できたし。 皆さんの言う通り、あのトリックは秀逸でした。
読了日:7月25日 著者:芦辺拓
http://bookmeter.com/cmt/57927164
■勝手にふるえてろ (文春文庫)
「男に読んでほしい恋愛本」みたいなランキングで上位だった事で知る。 男には絶対理解できない女心が、生々しく描かれていて、嗚呼、確かに女だったら男に読んでほしい心情だなと。 まぁ多分、この本で、女心を学んで実践で生かそうとしても、それもまたダメな男の姿なんだろうけどね。 どうしようもないので、勝手にふるえていることにします。 終章は飛躍しすぎて理解の範疇を飛び越えちゃいました。 薄く、字も大きいので、普段読書しない層にもすすめられる。 女の子の話を聞く一方の男も駄目なんだよな、実際。
読了日:7月30日 著者:綿矢りさ
http://bookmeter.com/cmt/58004620
■怪!サクラ中学七不思議 (Chun soft novels)
『伝説の教壇に立て』のゲーム版がベース。 プレイをしていないと、人物設定が分かりにくい部分もありそう。 金八先生は欠片も出てこないし、ゲーム版主人公も出てこない。 … 人外の視点で語られる学校の七不思議を下敷きに、3Bの生徒絡みの事件が語られる。 … ゲームのスピンオフとして、面白い。 純粋に、学校七不思議モノの小説として面白いかは、ごにょごにょ。 … 不思議その二の先生の論法は目から鱗。 あの説教喰らったら従わざる得ないな、と。 … ゲームも面白いので、是非プレイ後にオススメ。
読了日:8月7日 著者:桧木田正史
http://bookmeter.com/cmt/58162698
■AVクイーンが書いて読んでイカせるCD付官能ノベル Ki-Mo-Chi-i-i
今年の夏はRioが熱いということで読了した一冊。 AV女優が執筆したという触れ込みだけれど、少ないページの中での完璧な構成に、文体に…素人技じゃない感じ。 大まかな設定ラインを口頭記述で吹き込んでゴーストがまとめあげたのかな。 女性の描く官能小説だけど、女性向というよりは、男の人はこういうのが好きなんでしょ?って感じの話が多いように感じた。 写真やイラストの類は一切なし(帯の顔写真はあるけど)。 朗読は、全編ではなく、山場抜粋。 女優としてセリフは感情込める人、完全棒読みの人、様々。
読了日:8月8日 著者:Rio,麻美ゆま,小澤マリア,吉崎直緒,白石さゆり
http://bookmeter.com/cmt/58194591
■大沢さんに好かれたい。 (角川スニーカー文庫)
純粋な恋愛物のライトノベルと思って購入したら、ヒーローものだった。 ヒーロー物も好きなので沢山読んでいるのでOKではあった。 テーマはよく読み取れるんだけれど、恋愛もヒーローもその他のテーマも、もう数歩ずつ踏み込んでほしかったように感じた。 特別これ!といった部分がなく、ごくごく普通のライトノベルな感想。 ★★☆☆☆ あれだけウブな主人公が、なんで平然と女の子と二人きり全裸でシャワーを浴びられるのかも疑問。 モテすぎて麻痺する程になっていたと深読みすると、テーマも変わってきちゃうしね。
読了日:8月11日 著者:桑島由一
http://bookmeter.com/cmt/58250998
■アイドルは名探偵 (講談社X文庫―ティーンズハート)
ライトノベル系ミステリとして購入。 初版が1988と、コナンくんや某少年よりずっと古い。 この時代に「本格」テイストの推理を織り込んだのはスゴイとは思う。 純粋にミステリとして読むと、結構粗が目につくけれど。 少女小説カテゴリのテンポと本格ミステリの融合としての着地点としてはいいのかも。 序盤から死体登場させるあたり、ミステリのツボを心得ている作家さんなんだろうというのは解って、わくわくした。 シリーズ化されているようだけれど、続きを読みたいかというと悩む。
読了日:8月14日 著者:井上ほのか
http://bookmeter.com/cmt/58314545
■七つの海を照らす星 (創元推理文庫)
最高品質の短編連作。 福祉施設の学園の七不思議があり、それにまつわる事件。 七不思議そのものと、事件を綺麗にまとめる系。 …は、割とゴロゴロしている題材ではあるけれど、ゴロゴロしていると思うほどされ系を読んできていてさえも、成程!と喜べちゃうぐらい面白かった。 ミステリとしても秀逸なのに、ここの感想ざっと見た限り、探偵役の名前がほとんど出てこない…不遇の海王さん(涙) 探偵の名前より作家の名前に話題が集中する、ある意味クイーン越えの作品ですね。 奥崎かずこ 猫保険
読了日:8月20日 著者:七河迦南
http://bookmeter.com/cmt/58446690
■赤いローソクは死を招く―恋少女占い探偵団 (角川文庫―スニーカー文庫)
時代的背景を考慮しても酷い。 全編万遍なくご都合主義。 「探偵団」とあるように一応、ミステリっぽい話ではあるけれど、「勘」や「霊感」で行動して、事件に遭遇したり手がかりを得たり、推理小説のツボは片っ端から外している。 「偶然」の事柄が多く、考えるだけバカバカしい。 当時はライトノベルなんて言葉は無かったと思うけれど、ティーン向けレーベルをなめきった適当千万な作風に吃驚。 コテコテのギャグミステリとして茶化しても、どうかと思うレベル。
読了日:8月22日 著者:山浦弘靖
http://bookmeter.com/cmt/58504433
■MM9―invasion― (創元SF文庫)
映画『シン・ゴジラ』を観て読みたくなって積んでいたこの本を手に取る。 MM9シリーズの第2巻であり、新シリーズの前編ではあるが、この本の中でも一区切りは付いている。 某ウルトラマンを彷彿とさせるニヤリあり。 怪獣が自然災害として扱われる世界。 行動パターンや、その他の情報から、怪獣の性質弱点を推理してやっつける系の、濃い理論飛び交うハードSF。 今回の敵は、宇宙怪獣。 秋葉原のヲの字全開のシーンは、ライトノベルでやってほしかった気もする。 ノンケ(非ヲタの意)置いてけぼりの暴走。
読了日:8月28日 著者:山本弘
http://bookmeter.com/cmt/58623760
■ウルトラマン妹 (スマッシュ文庫)
映画『シン・ゴジラ』を観て読みたくなって積んでいた「MM9」を読了し…「MM9」を読んだら、そういえば、こんな本も買ってたなと積んであったこの本を手に取る。 「ウルトラマン」と堂々と使っちゃっている通り、円谷プロが監修しているある意味オフィシャル。 地球に来たウルトラマンとして公式に刻まれているかはわからないけれど、著者の小林雄次も本家ウルトラマンシリーズの脚本家でもある。 ライトノベライズされて、非常にライトなノベルに仕上がっているので、公式な割に濃くは無い。 濃くてもよかった気もする。
読了日:9月7日 著者:小林雄次
http://bookmeter.com/cmt/58849579
■MM9―destruction― (創元SF文庫)
ナンバリング無いけど3作目で、実質前作の後編にあたるので注意。 … 山場と理屈の連続で、息つく暇も無い。 本なので、残りのページ数からまだ最終山場じゃないのは解るんだけど、ここにこれだけ山場来てこの後どうなるのか心配になるぐらい。 … ただ、神社巡りストとして、神社周りでは首を傾げたくなる描写も少々。 … そこここに怪獣オマージュが散りばめられているのも嬉しい。 特撮畑じゃ無い人でも、「グエムル-漢江の怪物-」とか「キング・コング」とかまでチラつくので安心(?) 短編も出てるらしい。
読了日:9月8日 著者:山本弘
http://bookmeter.com/cmt/58873155
■ストーリーブック ドラゴンボール エボリューション 1巻 四星球(スーシンチュウ)編(B6版) (ShoPro Books ストーリーブック)
実写映画の「ストーリーブック」というジャンルらしい。 対象年齢はかなり低いようで、絵本に近い立ち位置。 ただ巻頭の登場人物紹介のページ以外、写真がないという、硬派な作り。 映画の酷い物語を、活字で再確認したい需要がどれほどあるのか不明だけれどね。 存在自体が面白い、そんな一冊。 ・・・ってか、全3巻の1冊目。 映画の吹き替えでは「影鶴拳(かげつるけん)」って言ってた気がするけれど、「えいかくけん」って振り仮名になってるな。 内容は、映画とかすかに違うが、ほぼまんま。
読了日:9月10日 著者:ステイシア・ドッチェローディー・コーホン
http://bookmeter.com/cmt/58953495
■ストーリーブック ドラゴンボール エボリューション 2巻 冒険(アドベンチャー)編(B6判) (ShoPro Books ストーリーブック)
映画の物語。 カバー折り返しの広告に「児童向けストーリーブック」とあるので、限りなく絵本に近い立ち位置なのでしょう。 絵本にしては、本編中に写真もイラストも出てこないけれど(ボールのイラストが辛うじてある程度)。 冒頭、人物紹介とともに映画のシーンの写真があるぐらい。 子供向けだからなんだろうね、過保護な配慮。 ピッコロの顔色がおかしいと、子供が怖がってしまうからなのでしょう、ピッコロの肌の色が人間の肌に近くなっているのがすごく違和感。 亀仙人を探す所から、火山での戦いまで。
読了日:9月13日 著者:ステイシア・ドイッチェローディー・コーホン
http://bookmeter.com/cmt/59047940
■トワイライト・テールズ 夏と少女と怪獣と (角川文庫)
「MM9」の世界観で怪獣の弱点を探り退治するタイプ以外の物語を詰め込んだ短編集。 山本弘と言えば、女ターザン愛好家。 そんな話も、キング・コングっぽくあり。 しっかりした世界が構築されていれば、そこを舞台にあらゆるジャンルで物は語れる。 独りシェアード・ワールド。 グループSNEにゲーム化して欲しく思える。 ・・・ 怪獣がなくても成立する話に、怪獣を足すことで、面白さをプラスさせる効果なタイプの物語群。
読了日:9月18日 著者:山本弘
http://bookmeter.com/cmt/59154925
■ストーリーブック ドラゴンボール エボリューション 3巻 死闘(バトル)編 B6版 (ShoPro Books ストーリーブック)
子供向け映画ストーリーブック。 完結編。 細部は微妙に違っているので、決定稿では無い脚本がベースになっているのかもしれない。 そんな視点で読めば、ごにょごにょ。 元の映画版があまり面白くないので、映画を越える何かは無い。 語られなかった物語の裏側を…と言った構成ではないし、子供向けに特別解りやすく噛み砕いているわけでもない。 そういうのは、ノベライズ版にあるのかな。 あったらいいな。 月○冊は本を読む!とか目標にしていた時、数稼ぎにはいい。 3冊まとめて。
読了日:9月21日 著者:ステイシア・ドイッチェローディー・コーホン
http://bookmeter.com/cmt/59165609
■真夏の異邦人 超常現象研究会のフィールドワーク (集英社文庫)
伏せるべきか明かすべきか悩みどころだけれど、SF・オカルトスイッチONの本格ミステリ。 何でもオカルトに結び付けた推論を立てる先輩に囲まれて、なんとかオカルト抜きの推理を構築させようと頑張る主人公な構図。 構成に奇を衒ってない分、しっかりしたミステリの部分が活きている。 ただ、もっとオカルトオカルトした議論が紛糾してもよかった気がした。
読了日:9月25日 著者:喜多喜久
http://bookmeter.com/cmt/59269650
■はたらく魔王さま! (16) (電撃文庫)
16巻から読み始める人もいない前提で解説。 バレンタインエピソードあり。 エンテ・イスラの政治的駆け引きも絡む、流れ。 魔王と勇者を敢えて、活躍の場から外し、残りのメンバーで、進めていった話。 戦闘バンバン系でなく、日常ほっこり系でもない「はたらく魔王さま!」は新しい流れなのかな。 安定して面白いなどというのは、16巻まで読む人ならみんな知っているか。
読了日:9月28日 著者:和ヶ原聡司
http://bookmeter.com/cmt/59351640
■幻影の手術室: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)
長編の「事件カルテ」シリーズ物ではあるが、この本から読み始めても楽しめる。 職業に特化したスーパー女性と、その女性探偵をサポートする見習い男性という流行のスタイル。安定したフォーメーションのこれ系は安心して読める。 病院を舞台にオカルトを絡めた事件が発生し、オカルトも視野に入れつつ、事件と病気とついでにオカルトをいっぺんに解決する感じ。 医学用語などもバンバン飛び交うが、しっかり解りやすい解説も交えられるので、すんなり理解できる。 今作は、透明人間の巻。
読了日:10月3日 著者:知念実希人
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■はたらく魔王さま! 0-II (電撃文庫)
魔王たちが魔界を統一するまでの話を綴る0シリーズ。 事件の流れのまま、過去を回想するシーンから始まることもあり、発売順16巻の後に読むのがオススメ。 だから、0はもちろん、既刊読了の上で読むと解りやすい仕様。 魔界の戦争ものなので、普段の日本の日常&悪魔としての戦闘な本編と違い、全編、魔界アクションと言えるか。 短編を刻む感じではなく、長編で魔王軍の戦いを描く。 魔界が舞台なので、女の子がほとんど登場しないが、女性型悪魔は登場するので、ライトノベルに女性的魅力を求める層も安心。
読了日:10月4日 著者:和ヶ原聡司
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■超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです! (GA文庫)
雑誌でコミカライズ版を数話読んで、これは原作で読まなきゃ勿体ないなとマンガを封印して探して読んだ一冊。 凡夫が異界に行ったら英雄になるなんて話は、ライトノベル界でもファンタジーなんだ。 異界で英雄になるやつは、こっちの世界でも非凡なんだ!って話。 「政治家」「事業家」「医者」「剣豪」「発明家」「諜報員」「マジシャン」が、己の得意分野で役割(ロール)をこなす(プレイ)作品。
読了日:10月7日 著者:海空りく
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■捕まえたもん勝ち! 七夕菊乃の捜査報告書 (講談社ノベルス)
安定した推理マンガを描く作者の小説作品。 ミステリの文法は信頼できるので安心。 発売を待って即買って即読んだ、文庫派だけど待てなかった。 アイドル時代と警察官時代と収録されている。 時代によって立ち位置が変化して役目も変わって読めるかな。 警察編の「捜査」→「報告書」の流れが目新しくてお気に入り。 しっかり「捜査」しても、しっかりした「報告書」に仕上げないと、意味をなさない辺りに〇。 本作の主人公が、「QED」「CMB」にも登場するらしい。 今月ミステリほくほく大収穫だ。
読了日:10月8日 著者:加藤元浩
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■カナリヤは眠れない (ノン・ポシェット)
医療系ミステリを続けて読もうと積んであった本から。 生々しい女性心理、女性の闇と悩みが濃く描写される。 特に謎が提示されないまま、物語は進み最後に一気に謎がとかれる。 そこに謎があったのかというところからの種明かしはミステリとして、膝を叩いて喜べちゃう。 探偵役が整体師で、身体の歪みとともに心の歪みも読み取り、心と体を整えてくれる感じ。 …と書くと、下町人情モノっぽいけど、この整体師も癖のある設定。 シリーズ物の最初らしい。 伏線もたくさん残っているので、楽しみに全部読みたい。
読了日:10月10日 著者:近藤史恵
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■超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです! 2 (GA文庫)
完全無敵の主人公は物語としてダメだとされる。 シリーズを長く続ける前提で、超人高校生の超人っぷりを遺憾なく発揮する戦争前哨戦編。 超人が超人的に超人する流れは、まぁある意味水戸黄門的爽快感はあるのかもしれないね。 あのパーティも、完全無敵な構成で悪を暴いて裁く流れだしね。 ・・・ ただ、このシリーズ、超人高校生は7人いるわけで。 彼ら最大の弱点は7人いることなわけで、今後の流れが楽しみである。 超人対超人の対決がないとね。 今巻までは、まずは主人公たちの超人アピールかなと。
読了日:10月13日 著者:海空りく
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■小説版 スキャナー 記憶のカケラをよむ男 (集英社文庫)
映画版の脚本家によるセルフノベライズ。 映画で語られなかった、心情や裏設定などが緻密に構成されているのを期待していたんだけど・・・。 映画をそのまま文章にしたようなスタイルだった。 映画を観た後で読むと、シーンがありありと思い返せられるけれど、もう一歩踏み込んだ小説ならではの「スキャナー」が欲しいと感じた。 映画が面白いので、勿論この小説版も、内容は面白いのだけどね。 映画の裏話が語られるような「あとがき」も無い。 映画と関係ない作家が、独自性を出そうとして変にしちゃうよりはいいけれど。
読了日:10月17日 著者:古沢良太
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■超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです! 3 (GA文庫)
旅行中の電車内で読み始めて読了。 3巻なので基本設定は割愛。 7人の超人高校生はその超人故に、異界では敵がいない。 無敵チートが楽しいのは最初だけで、飽きられるのが早いのもチート。 …なので、超人の内部分裂での敵対がテーマになると思っていたんだけど…。 超人高校生は、究極的に超人なので、内部分裂もさせないほどの超人路線で行くのかな。すると敵対勢力にも超人級の配置が出るのかな。 …という異界統治ものだけでも面白いのに、ライトノベルとして、日常要素とかラブコメとか贅沢に盛り込み、油断できない。
読了日:10月17日 著者:海空りく
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■首の姫と首なし騎士 (角川ビーンズ文庫)
ミステリとしての評判を読んで手に取ったシリーズ。 タイトルからしゃべる生首の姫と、首のない又は考えること己を持たない騎士の話かなと思ったんだけれど、全然違った。 王位継承もので、ミステリの要素は薄いかな?と思って読んでいたんだけど、段々ミステリ。 引き籠り姫が、城の図書館でひたすら文献を漁る。 「国王様」ってのに違和感あったんだけど、いま検索したら少女小説界では「国王陛下」より「国王様」が主流なのかな。 シリーズ物だけど、この巻の話はしっかりこの巻で片付いている。 これは続巻も楽しみだ。
読了日:10月18日 著者:睦月けい
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■こんにちは刑事ちゃん (中公文庫)
主人公が新宿ジャッキー!?と思ったけどよく見たら一字違ってた。 某コナンくんは「あれあれ?おかしいぞぉ」と露骨にヒントを提示するけれど、こちらは中身がベテラン刑事でも器が赤ちゃんなので「おぎゃー」しか言えない。 「おぎゃー」のタイミングで解決。 成長すると、できることが増えていくけれど。 短編連作。 や。ミステリのツボを完全に心得ていて、膝を叩いて喜んじゃった一冊。 ミステリとしての面白さが安定していてるのに加え、子育てあるあるまでしっかり仕込んだ究極作品。 ※新宿ジャッキー=羽田隆之
読了日:10月18日 著者:藤崎翔
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■超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです! 4 (GA文庫)
旅行中読む本が尽きて旅先で買ってそのまま読了した一冊。 4巻なので基本設定は割愛。 「子供相手に実力を発揮する大人のガキ大将」のび太の将来の夢の姿に似ている気がしたのね。 凡大人でも英雄になれる大人枠に、超人を据えているのでもっと凄いわけだが。 超人高校生たちはその超人さゆえに、敵がいない。 なら子供たちに喧嘩させればいいじゃないか路線で来るとは予想していなかったや。 いよいよ煮詰まったら、子供のケンカに親(超人)が出てくる構図か。 まぁすると、相手の親も登場するわけで。 次巻も期待。
読了日:10月19日 著者:海空りく
http://bookmeter.com/cmt/59829807
■この闇と光 (角川文庫)
旅行中読む本が尽きて旅先で調達。 まったく予備知識なしに、読書家の勘で好みっぽい本を探り当てた一冊。 帯にどんでん系ミステリを謳っていたのも大きい。 …… 構造的には伏線が割としっかり張られているので、違和感を覚えておけば、「どんでん」がやって来た時に、成程!と思える感じ。 …… 最終的に、完璧にすべての謎が明らかになり、そのすべてに伏線が用意されている系のミステリではないと感じたので、煽りに期待してガッカリするタイプの読者もいるかも。 大きな構造の種明かしそのものを愉しむ系。
読了日:10月20日 著者:服部まゆみ
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■魔女の子供はやってこない (角川ホラー文庫)
「相性」のいい読書家さんのリストから気になって。 タイトルや表紙から内容が推測しにくいが、ホラーレーベルなのでホラー。 童話的語り口調で、グログロの描写が特徴的な暗黒系。 センス先行で描かれた奇天烈な文章。 この手の、奇を衒う系は、内容がスカスカな事が多いのだけど、ゾクッと来るようなリアルな内容も濃く、内容的にも良いセンス。 投げっぱなさない伏線回収は素敵。 魔女と魔法がありな割に、ルールが杜撰なんだけど、杜撰さを前提にしているので、成程こういう魔法モノもアリかと。 ハッピーハロウィン。
読了日:10月30日 著者:矢部嵩
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■アンデッドガール・マーダーファルス 2 (講談社タイガ)
映画の「リーグ・オブ・レジェンド」の如く、様々な英雄が顔を並べて行く様にワクワク。 「ルパン対ホームズ」は既にあるが、その他冒険小説怪奇小説の有名どころが次々に参戦し盛り上げる。 これだけ豪華なキャストが揃うと、主役陣が霞んでしまう。 特に、ルパン&ホームズなんて濃すぎるので、今巻限りのゲストぐらいに留めて欲しかった。 英雄達の梁山泊モノとなると、それはそれで面白そうではあるが、そうなるとやっぱり、108人ぐらいは英雄を揃えて欲しくもあるかな。 続巻に期待。
読了日:11月10日 著者:青崎有吾
http://bookmeter.com/cmt/60264190
■茨姫はたたかう (祥伝社文庫)
整体師シリーズの2冊目。メインの物語は独立しているが、人物関係など1冊目を読んでいるとより楽しめる。 「女」の深く濃いミステリ。 今回のテーマはストーカー。 真面目にコツコツ生きているだけでは幸せになれない。 女の世界。女の性(さが)。 嘘と生真面目といいかげん。 ミステリの部分がしっかりしているので、そこへ至る「女の世界」の部分の濃厚濃密描写に、単純な男社会の凡夫はくらくらする。 『「女になんか生まれるんじゃなかった」と思っているあなたに、ぜひ読んでほしいミステリー』らしい(帯より)。
読了日:11月16日 著者:近藤史恵
http://bookmeter.com/cmt/60417408
■首の姫と首なし騎士 いわくつきの訪問者 (角川ビーンズ文庫)
シリーズ2冊目。 番号が振られていないので、どれから読んでも成立するかというと、そんなことも無く、前作を踏まえているので1巻から読むのがいいと思う。 姫が王国の帳簿のチェックをしていて、不正に気付くという、あまりに地味な展開は、斬新で驚いた。 騎士と王女のファンタジーに社会派ミステリーを加え、成長と恋愛をも感じさせる盛りだくさんなのに、ギャグに逃げていない、いい塩梅。 ・・・ 全然関係ないが、読書メーターこのページの左「睦月けいの関連本」に官能小説が沢山あげられているのにドキドキしちゃう。
読了日:11月16日 著者:睦月けい
http://bookmeter.com/cmt/60417806
■魔王なあの娘と村人A(11) ~魔王さまと俺たちのグラデュエーション~ (電撃文庫)
完結。 この世界観、独特で面白いんだけど、高田崇史のQEDシリーズを読んでから読むと、実際こういう世界はあったのかもしれないと思い、濃密。 折角完成された世界観なので、全然別の個性者のスピンオフ新シリーズなんかも読んでみたい。 ・・・ 完結 ・・・したので、次回作のお試し版が巻末に収録されている。 特に関連作というわけでもなさそうなんだけど。 目次に書かれていないし、広告扱いなのかもしれないけど。 ちょっと珍しかったので、ここに書いてみた。
読了日:11月17日 著者:ゆうきりん
http://bookmeter.com/cmt/60418189
■パンツではじまる世界革命 (一迅社文庫)
パンツ作品を検索して発見。ゲーム的世界観にも興味を持ち買ってみた。 全編ご都合主義の塊で、単調に展開する。 パンツに拘るなら、女性下着の歴史ぐらい活かしてほしい所である(まぁ活かすと話が成立しないけど)。 こういうバカな話になるなら、コテコテのギャグ路線にすればいいのに、半端にまともな展開に持って行ったため、空回りの印象を受ける。 ちょっとエッチなタイトルな割に、主人公は女学生の制服とそこから垣間見える下着ぐらいにしか興味がなく、エッチな描写はほぼない。 描写がないからお色気挿絵も無い。
読了日:11月17日 著者:綾野陽一
http://bookmeter.com/cmt/60418698
■Shelter(シェルター) (祥伝社文庫)
表紙の雰囲気ががらりと変わったけれど、合田整体師三冊目。 シリーズが安定して、人物の背景を語ることがメインな印象で、ミステリ要素が食玩のお菓子のような物足りなさはありました。 家出した恵と、突発的な仕事の出張で頻繁に出かけねばならなくなった小松崎と、交互に展開する。 女性のやなみと、週刊誌と、整体師のシリーズ。 ながいこと続巻が出ていないようですが、ミステリの場合突然続編が出ることもよくあるので、期待しながら待つ心意気。
読了日:11月22日 著者:近藤史恵
http://bookmeter.com/cmt/60514287
■学ばない探偵たちの学園 (光文社文庫)
表紙が違うんだけど、ISBN的には同じ本らしい。 学園ミステリ。 一般文芸にライトノベルの手法を持ち込んだいつものスタイル。 殺人事件有な作品の割に、登場人物が軽すぎて、ミステリとしてのツボがずれちゃっている印象。 ギャグも半分ぐらいすべっているし、いろいろ残念。 いっそ、100%完全ギャグミステリの立ち位置にすれば完成したのかもしれないとか思っちゃった。 この著者の作品はいつもこんな感じではあるんだけれど、タイトルのセンスが良すぎて、好みの内容じゃないのは分かっているのについ買っちゃう。
読了日:11月29日 著者:東川篤哉
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■首の姫と首なし騎士 英雄たちの祝宴 (角川ビーンズ文庫)
3巻。
ナンバリングされていないので、どれから読んでもよさそうな雰囲気もあるが、流れがあるのでやはり1巻から読むのがいいと思う。
引き籠りで人見知りな姫が避けてきた王家主催の豊穣祭で社交デビューすることになり、レッスンに明け暮れる話。
それだけでも甘い王族恋愛小説として成立しそうだけれど、ここに陰謀&謎な王室ミステリが入り込む。
帯に書いてある「ミステリ風王宮物語!」いいコピー。
お約束な展開はカバーした上で、いろいろ盛ってくるいい塩梅。
社交ダンス 教育係 人喰い竜
読了日:12月1日 著者:睦月けい
http://bookmeter.com/cmt/60706025
■首の姫と首なし騎士 追跡者たちの罠 (角川ビーンズ文庫)
ナンバリングされていないが第4巻。独立した物語ではあるが、前巻までを踏まえているので1巻から推奨。 引き籠り姫が遠征調査を開始する感じ。 馬で休み休み一日で辿り着ける距離って(領土的に)ものすごく近所な気がしなくもないけれど。 絶妙なさじ加減が面白い。 ご都合にならないギリギリのライン。 マンネリにならないギリギリのライン。 事件が起きて、解決されるのは当然として、解決される道筋がしっかりしているから、安心して読める感じ。 安易に走りがちなライトノベルな世界で、しっかりした作品は貴重。
読了日:12月8日 著者:睦月けい
http://bookmeter.com/cmt/60832275
■風呂ソムリエ 天天コーポレーション入浴剤開発室 (集英社オレンジ文庫)
『これは経費で落ちません』を読もうと思って調べたらこちらが先発だった為まずこっち。 風呂好き、温泉好きが、入浴剤を開発する話をベースに、恋愛の要素を足した感じ。 特に事件が起こるでもなく、何か解決するわけでもなく。 開発のドロドロや恋愛のドロドロもそんなに無く、壁にぶち当たって、意外な発想でズバッ!ってのも無い。 何にもない割に、退屈しないで読み進められる、謎展開。 ・・・ OL風呂小説という事で、美女の入浴シーンが沢山あります。 挿絵は無いからごにょごにょにょ。
読了日:12月8日 著者:青木祐子
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■桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)
映画を観てからの読了。 群像劇として、しっかりまとめた映画版に対し原作は、何でもない普通の高校生の普通の日常を投げっぱなしで終わった感じ。 特になんの仕掛けも感じない。 全員モブの群像劇であり、限りなく連なっていない短編連作。 この原作で、あそこまでに仕上げた映画版に喝采。 先にこちらを読んでいたら別の感想になったかもしれないけど。 タイトルに偽りあり。 正確には「~やめたってよ。」だと思う。 スクールカースト描写も、言う程はっきり描かれていないと感じた。 誇張してないからかな。
読了日:12月16日 著者:朝井リョウ
http://bookmeter.com/cmt/61211633
■首の姫と首なし騎士 華麗なる背信者 (角川ビーンズ文庫)
五巻。 ナンバリングは無いが続き物なので一巻から推奨。 姫やら騎士やら登場する世界での王宮ミステリ。 読んでいて心地いいのは、王宮版日常モノだからかなと気付く。 所謂ヒロイックファンタジー物であまり語られない王族の日常がしっかり描かれている様子が安心できる。 まぁ王族の日常なので暗殺未遂とかあったりする所まで王族の日常。 今までひとつの大きな話は一巻内でスッキリしてきたけれど、今回大きな解決は次巻持ち越し。
読了日:12月18日 著者:睦月けい
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■僕と彼女のゲーム戦争10 (電撃文庫)
完結。 何もかも中途半端なまま、打ち切りっぽく。 企画先行で変な全国大会とか、ソウルトランスとか盛っちゃったのが敗因な気がする。 普通にゲームとロマンスのライトノベルだったらよかっのにな。 取材はしている感じだけれど、偏った意見がそのまま登場したり、違和感もあるシリーズでした。 ゲームが実名で登場する、ゲーマーよりの作品で貴重なのでもっと巧いこと続けてほしかった。 やってほしかった事山盛り。 ゲーム路線小説の新作希望だけど、この作者だとFPSとかになっちゃうんだろうな。
読了日:12月21日 著者:師走トオル
http://bookmeter.com/cmt/61179642
■ヘンたて 2: サンタクロースは煙突を使わない (ハヤカワ文庫JA)
発売日近くに買ったけど、折角なのでクリスマス付近で読もうとして、毎年忘れて漸く読了。 バカゲーの中で展開するような特殊な状況下で語られる日常の謎系。 変な建物を愛するサークル活動。 探偵役が固定されておらず様々。 今回、トマソン的な物件はない。 滅茶苦茶設定のミステリOKならオススメ。
読了日:12月24日 著者:青柳碧人
http://bookmeter.com/cmt/61172649
▼読書メーター
うむ。
リニューアル版に苦情出しておこう。
「魔王なあの娘と村人A」や「僕と彼女のゲーム戦争」など好きなシリーズが完結してしまった。
まぁライトノベルの世界は、何の解決も無いまま突然次巻が出なくなって、作者はシレっと次のシリーズかき始めたりとか、しょっちゅうなので、完結しただけいいのかもしれないが。
シリーズで言うと、「首の姫と首なし騎士」「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!」がお気に入りになった。
「首」の方は現在続いているのか完結しているのか知らないけれど。
「アンデッドガール・マーダーファルス」の方は、現在灰色。
面白いんだけど、脇役が煩すぎて。
さて。
こうして、タイトル眺めてみると…一番喜んじゃったのは・・・。
「こんにちは刑事ちゃん」かな。
おっさんが、赤ちゃんになって部下の奥さんのおっぱいをしゃぶるミステリ。
赤ちゃんの身での完全アームチェア推理が、見事でした。
ラジー賞はな。
ドラゴンボールはまぁ確かに酷いけれど、酷いの承知で読んだんだから、ラジーじゃないよな。
ライトノベルで読みやすさを優先されたことを踏まえても、許容しがたかったタイトルがこれかな。
「赤いローソクは死を招く―恋少女占い探偵団」
ミステリなのに、勘と霊感で話が進むんだもん。
去年は、歴史小説一冊も読んでないな。
なるべく1年1冊は読みたいと思っているんだけどね。
今年は挑戦してみようかな。
読み始めると、面白いんだけれど、読むまでに踏ん切りつけなきゃならないのよね。
読書メーター登録を理由に、昔読んで面白かったものを再読してもいいしね。
やはり、毎年読みたいと思って成せていないゲームブック系も・・・あれ?
登録していないけれど、読んだ気もするな一昨年だったかな。
新感覚のゲームブックを読んだけれど、レヴュー書き損ねているのよね。
今年こそ、レヴューを見越して読破したいかな。
あと、小説以外の本が極端に少ないので、もうすこと読むべきなのかもしれないと思わないでもないんだけどね。
ゲームの攻略本批評もやってみたいんだけど、それはブクログの方に登録しようかしら。
写真集とかもブクログかな。
でも、絵本は読書メーターな気がするな。
今年はゲームにもう少し比重を置きたいから、ペースが落ちてもいいかな。
一年の計はなんちゃらら。
・63冊以上を一応目標に。
・歴史小説&ゲームブック+小説以外も読む。
・「モップ」「映画」「スイーツ」「ひまわり」
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