月初め恒例てぬぃっき。
読書メーター編。
今月の14冊は普段の倍ぐらいの冊数。
電車旅数回でこの量は、テーマ縛りが良い方向に転がった。
先月に引き続き、今月のテーマも「ひまわり」。
ひまわり本、もっといっぱいあるはずだ!と、検索したら、ごろごろヒットして、思わず片っ端から購入したので、ひまわり本であふれてしまった。
この中から、今月3冊とかだと消費効率が悪すぎる。
なので、必死に読破したひまわり三昧。
…ではあるが、実はコノバイイジョウノコッテシマッタノハナイショノホウコウデ。
来年も7月8月はひまわりキャンペーンだなぁ。
2017年8月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:4600ページ
ナイス数:52ナイス
https://bookmeter.com/users/682213/summary/monthly
■クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル (アルファポリス文庫)
本屋で見かけてタイトルに興味を持って購入。
タイトルや帯の「魔法陣」云々から、異能を授かったヲタク少年が無双でブイブイな安易な展開を警戒していたんだけど、全く違った。
異界も異能もないけれど、今までの自分の世界と全く違う世界を垣間見、能力で困難を切り拓く見事な構成。
ホント構成が巧く、色々考えながら読んでも、いい意味で裏切られる部分が多く、凄く楽しめた。
ただ、そんな部分が楽しかったので、迂闊な感想が書けない。ちょっとしたこともネタバレになるかもしれないし。
ぼっちヲタクが、地味に無双する話。
読了日:08月01日 著者:諏訪錦
https://bookmeter.com/books/12044659
■ぼくたちのリメイク2 十年前に戻って本気になれるものを見つけよう! (MF文庫J)
成程ライトノベルにおける異界転生ものってタイムトラベル物の系譜なんだなと認識させられた人生やり直しもの。
28歳の挫折系社会人がその精神を維持したまま10年前の自分に戻り、人生をやり直す。
未来の知識や、他者より10年余計に積んだ人生経験を武器に学生人生をやり直す。
普通のライトノベルなら、学園祭の多少のトラブルを乗り越えつつ成功させるだけで満足できるけど、この作品の場合はそれだけじゃ物足りなく感じてしまう。
この主人公なら、もっと致命的ピンチをとんでもない発想と行動力で何とかしてくれそうだし。
読了日:08月06日 著者:木緒 なち
https://bookmeter.com/books/12045447
■ひまわり事件 (文春文庫)
「ひまわり幼稚園」と老人ホーム「ひまわり苑」のお話。
もともと、いびつな経営ではあったところへ、話題性だけを考えた無計画な「園苑」交流施策で、めちゃくちゃになる話。
社会派寄りの作品といえると思う。
正直社会派作品は嫌いなんだけど、理詰めで展開する流れは好感が持てた。
コメディ風な描写もなくはないが、決してご都合に逃げず、現実的な展開が作品に芯を通しているのを感じた。
ここの感想を読むと、結末に賛否あるようだけど、現実的なこのラストが一番の着地点だと思った。
あとがきなし。解説あり。
読了日:08月09日 著者:荻原 浩
https://bookmeter.com/books/5193250
■たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語2 (GA文庫)
※ネタバレを含むため割愛※
気になる方は読書メーターのページをご覧ください。
読了日:08月10日 著者:サトウとシオ
https://bookmeter.com/books/11771106
■向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
知人に薦められた本。
※ネタバレを含むため割愛※
気になる方は読書メーターのページをご覧ください。
読了日:08月18日 著者:道尾 秀介
https://bookmeter.com/books/579308
■朝顔はまだ咲かない (小夏と秋の絵日記) (創元推理文庫)
夏に「ひまわり」の本を読もうと昔読んだこの本を引っ張り出してみたら「朝顔」だった。
まぁ第1話が「ひまわりの誘惑」だからOKって事で。
ひきこもりの描写が緻密。
単に家や部屋から出たくないだけじゃない、症状としての「ひきこもり」の実態がリアルに感じた。
そのリアルなヒッキー少女が、日常の謎を解きつつ、信頼できる仲間を見つけて、少しずつ克服して行く様を描く。
再読なんだけど、覚えていた結末と全然違うラストに辿り着いた。なんか別の作品と混同してたんだろうなぁ。
短編連作。
読了日:08月19日 著者:柴田 よしき
https://bookmeter.com/books/628780
■向日葵の咲いた日 (講談社X文庫―ティーンズハート)
ひまわり物をたくさん読もうということで、「向日葵の咲かない夏」からコンボ的に読了した一冊。
阪神大震災を舞台に被災した少女がボランティア活動に勤しみつつ、恋に夢に目覚めて行く様を描く青春小説。
…ではあるが、小説というジャンルで括るには話が希薄かもしれない。
震災のドキュメンタリーを少女ノベライズした作品という解釈がしっくりくる。
実際に被災した著者が、当時を思い返しながら実際にあったトラブルや想いを小説という形で表現した感じ。
勿論それが悪いっていう話じゃなく、よい語り部になっていると思う。
読了日:08月23日 著者:奈月 ゆう
https://bookmeter.com/books/298319
■検事はひまわりに嘘をつく (幻冬舎ルチル文庫)
夏にひまわりの本を読もうと、闇雲にオーダーした中の一冊。
「検事」とくれば「ひまわり」は弁護士なわけで、法廷ものかと思いきや、きやっていうか法廷ものではあるけれど、BLどまんなかの本だった。
まぁわたしは雑食なので、BLでも平気で読むけどね。
「発行:幻冬舎コミックス」とあるが、小説。
まぁそんなわけで、男検事と男弁護士が男の営みを迸らせる作品。
テーマが法曹なわけで、裁判シーンも当然あり、幾ばくかの比重は置かれないでもないけれど、法廷でスカッとできるほどの重さはなかった感想。
読了日:08月24日 著者:みとう 鈴梨
https://bookmeter.com/books/7448943
■ひまわり 水泳部のキャプテン (美少女文庫)
夏に「ひまわり」の本を読もうと闇雲に発注した中の一冊。
見るからにエロ小説ではあるが、同じ趣旨でさっきまでBL小説も読んでいたので、まだ…ごにょごにょ。
水泳部を舞台にレイプを敢行し、自分のしたレイプをネタに脅し奴隷化、調教する話。
普通に脅しが成立していないので、読んで白ける。
まぁ当人たちが、脅しになってない事に気付いていなかったら成立するのかもしれないけどね。
展開もご都合すぎるし、いろいろ破綻しているし、いくらエロ小説とはいえレイプを肯定するのもいかがなものかと思わないでもない。
読了日:08月25日 著者:北都 凛
https://bookmeter.com/books/34305
■窓の外は向日葵の畑 (文春文庫)
夏にひまわりの本を読もうと闇雲に買い集めた中の一冊。
こんなタイトルでもあり、ジャケットであり、青春小説であるようなのに、日常の謎ではなく人の死ぬ作品で、本格ではなく社会派寄りな作品だった。
張り巡らされた伏線や、入り乱れた相関図が、結末に向けて収束していくのだが、足りないパーツや余るパーツが散見され、ミステリーとして膝を叩て喜べない。
江戸文化研究会の会長が超絶美人で学校の理事長の娘の超金持ち設定とかライトノベルの様な設定の中、ぼんやり系主人公が押しかけ助手の後輩美少女と捜査する話。
読了日:08月26日 著者:樋口 有介
https://bookmeter.com/books/5689041
■エプロン男子 今晩、出張シェフがうかがいます (集英社オレンジ文庫)
グルメ系小説を探して目についた。
これ男女逆ならAVのタイトルぽいなぁ…遠からず。
心身弱った女性が、癒しを求めてイケメン料理人を呼び、手料理でメンタルを回復させる。
悩める男性がデリヘルを呼んで一時苦悩から解放される図式と同じ。恋愛(本番)禁止なのも共通。
イケメン料理人が、料理を作りながら悩みを聞き、食事とともに謎を解く日常系ミステリかなと思っていたのは違った。
女性ならではの、深い深い悩みを食事と笑顔と最小限の助言で助けるイケメンの話。
まぁイケメンだから成立する話でもある。
ふぅ。
読了日:08月29日 著者:山本 瑤
https://bookmeter.com/books/11670368
■クラスのギャルとゲーム実況 part.2 (ファンタジア文庫)
続編も視野に入れた伏線を散らしつつ事実上の完結な気配。
300ちょいのページに10個もの話が詰め込まれたスタイル。普通のシリーズなら「外伝」的なエピソードも多く語られる。
前作よりもゲームシーンや「実況」シーンも増えはしたが、「実況」の実態についてほとんど語られないので、この作品にこのあたりも期待した人には肩透かし。
合成音の編集とかできなくはないけど、そんな一瞬には無理だし。
わたし実況じゃないけど、一応ゲーム動画やっているからわからなくもない。
前作にあった実在の実況さんのコメントもなし。
読了日:08月30日 著者:琴平 稜
https://bookmeter.com/books/12122085
■勇者のセガレ2 (電撃文庫)
非常に面白くはあるんだけれど、どうしても並行して書かれている「はたらく魔王さま!」と比較してしまう。
異界のごたごたを日本でドタバタする設定やら展開がほぼ一緒で…。
こちらも庶民派ファンタジーを謳っているので、もっと庶民派を強調して欲しかった気がする。
純粋に一冊のライトノベルと解釈すると充分面白いんだけど、この著者ならもっともっとを期待してしまう。
いちファンのわがままな感想です。
平凡なサラリーマンの父が実は異界の勇者だった青年の悩みと成長を描く現代ファンタジー。
読了日:08月31日 著者:和ヶ原 聡司
https://bookmeter.com/books/12093238
■なぜ、勉強オタクが異能戦でもトップを独走できるのか? (GA文庫)
概ねタイトルからのイメージ通りの作品。
異能バトル物で、理詰めで超能力の弱点を看破し対策を打ち立て、戦うスタイル。
ただ概ね異能ものバトルは多かれ少なかれそういう作風の側面を持つもので、差別化が難しいとも思うのだけど、この作品の場合、その看破した先の能力で独自性を放っている。
まぁ便利すぎるきらいもなくはないけれど。
ただご都合になりすぎない調整と、能力に頼らずベースはあくまで「勉強」という主人公の信念で面白く転がっている。
基本設定を固めたら、奇を衒わずキャラが動いているのに好感。
読了日:08月31日 著者:霜野おつかい
https://bookmeter.com/books/11722738
▼読書メーター
https://bookmeter.com/
で。
実際のところ、ひまわり物+新しめの本+9月からのキャンペーン「グルメ物」を先取りした一冊が食い込んだ形。
ちなみに10月が「旅モノ」の予定。
縛るから、積んである本が全然減らない。
ひまわり縛りは雑食がきつく、BLからエロまで豊富。
バッチのデザインから、弁護士ものが多くなるかなという思いもあったけれど、それほどでもなかった。
意外とBLものも多く、やみくもに買った中にライトそうなのからハードなのまで何冊かあった。
テーマで縛ると、好みじゃなさそうなのも結構交じり、8月終わってないのに9月のテーマに逃げたのはその辺りも起因。
適度にブレンドしないとつらいかなと。
■向日葵の咲かない夏
知人に薦められた本で、そこそこ昔の本であるのに、沢山「ナイス」いただけた。
長く読まれている系で、夏のなんとかキャンペーンで普通に平台に並んでいる本なのね。
や。すすめられる以前から、気になってはいた本なんだけど、この機に読めてよかった。
ただ、8月読んだ中で一番を考えたら、これかな。
■クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル (アルファポリス文庫)
ライトノベルによくあるご都合ファンタジーかなと、地雷覚悟で読み始めたんだけど、なんのなんの期待とのギャップに膝を叩いて喜んじゃった系。
これだけ読んでも、ひまわり本を含め、買ってくる量のが多いから、増える一方なんだなぁ。
0 件のコメント:
コメントを投稿