月初め恒例てぬぃっき。
読書メーター編。
冊数は稼げたね。
や。11月は日記のペースが悪かったんだけど、ひたすら体調が悪くて日記書く気分じゃなかったのよね。
わたしにしては珍しく、休みの日も出かけず、旅もせず、静養に充てた。
なので、この冊数は旅の車内で稼いだ本じゃなく、家の布団の中で読んだ数。
まぁ、なので、ライトノベル系の割合が多いってのもある。
お気に入りシリーズ多め。
今月のテーマは、ミステリ。
そうそう、11月はただ多いだけじゃないのよね。
京極夏彦が入っている。
これ一冊で普通の本の3冊分のページがあるので、+2冊ぐらいの気合が込められている。
高田崇史に綾辻行人にお気に入りミステリ作家を並べた感じ。
やっぱり、本格的な本格推理はいいわ。
テーマ無視して、本格三昧に走ろうかしら。
思わないでもないけれど、今日12月1日は映画の日。
映画の日があるから今月は映画だぜということで、12月のテーマは「映画小説」。
2017年11月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:4636ページ
ナイス数:35ナイス
https://bookmeter.com/users/682213/summary/monthly
■なぜ、勉強オタクが異能戦でもトップを独走できるのか?2 (GA文庫)
前巻が気に入り購入。
勉強オタク…まぁガリ勉よね、が異能バトルで活躍する話。
低レベルながら応用力の高い異能を勉強で底上げして、レベル以上の能力を引き出す主人公が、異能の敵と戦いつつ、異能の学校でトップを目指し、異能の英雄の頂点を目指す。
まぁ「目指す」物語だから、若干タイトルに嘘はあるかもしれないが。
「応用」のこじつけが面白い。
キャラが多く、2巻にしてヒロインの影が薄い気がしなくもないが、いろいろやりたいことを詰め込んで、今後一気にまとまるのでしょう。
読了日:11月01日 著者:霜野 おつかい
https://bookmeter.com/books/12181231
■出会ってひと突きで絶頂除霊! (ガガガ文庫)
ライトノベルは主に中高生をメインターゲットにしていると思うんだけど、このタイトルに反応する層は間違いなく「ノレンの向こう側」の常連じゃないかと思われる。
ガガガ文庫ということもあり、直接的な性 描写は無いけれど、タイトルから期待される描写は、期待に応える程度には充実。
ある意味「異能」ものかしら。
除霊の学校に通う退魔師のタマゴが、恥ずかしいけどチートレベルな退魔法で、霊を昇天させる物語。
バカな設定だけど、しっかり構成されていて好感。
個人的には貧しい方が好みなので共感はごにょごにょ…。
読了日:11月07日 著者:赤城 大空
https://bookmeter.com/books/12308672
■たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語3 (GA文庫)
3巻なので基本設定は割愛。
だいたい3巻ともなると、ネタ切れでキャラクターたちが無難に個性を発揮するだけになりがちなのですが、違った。
完全に確立したキャラクターを踏まえ、これでもかと詰め込まれた「勘違いコメディ」。
勘違いレベルが進化している。
や。久々に思わず声が出るレベルで笑っちゃった一冊。
いい意味でバカっぷりのドツボっぷりが冴える。
郊外の高級ホテルにバラバラに何故か偶然居合わせたレギュラーメンバーたちのドタバタ。
名探偵のくだりがお気に入り。
張り巡らされた伏線が素晴らしい。
読了日:11月11日 著者:サトウとシオ
https://bookmeter.com/books/12166211
■おことばですが、魔法医さま。(2) ~異世界の魔法は強力すぎて、現代医療に取り入れざるを得ませんでした~ (電撃文庫)
異世界版「Dr.コトー診療所」といった所か。
回復魔法の存在により医学が発達しなかった異世界に現代の医療知識を持ち込み何とかする物語。
魔法と医療をいい塩梅でミックスし、難解になりすぎない医療ファンタジーに仕上げている。
ライトノベル的には「縛りプレイ英雄記」も同じテーマなのかな。
小説的嘘な部分もあるのかもしれないが、現状を把握分析して、主人公たちが考えて行動する流れは素敵。
他の方も言ってられるけれど、イラストが必要以上にというか無意味にエロくいい作品なのに人にすすめにくい。
読了日:11月15日 著者:時田 唯
https://bookmeter.com/books/12181097
■文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)
文庫版の発売当時に買って17年ほど積んでいた本。
前作、前々作を読んでいるうちにこれが発売されてしまって買うだけ買っていたんだけれど、匣までがあまり肌に合わなかったため、忘却の彼方に。
職場の若い読書仲間に推され手に取ってみる。
まぁ17年の歳月で、わたしの読書スキルが上がったこともあるのかもしれないが、匣とは比べ物にならないほどスラスラ読め、テーマもトリックも嗜好にマッチし、なんで17年も放っておいたのかと後悔した感じ。
概ねの構造は看破できたぐらいのちょうどいい心地。
京極堂版インスマス。
読了日:11月16日 著者:京極 夏彦
https://bookmeter.com/books/576593
■学園交渉人 法条真誠の華麗なる逆転劇 (GA文庫)
ミステリ好きなので反応して読了。
「リーガル・ハイ」を何の工夫もせず、そのまんま高校生活に落とし込んだ感じ、ほぼそんまんま。
ライバルに当たる存在はないけれど…。
事件も解決法も特に捻りも工夫もなく、困るとご都合主義が見え隠れする。
突っ込みどころも多いので、作中にライバルでもいれば簡単にひっくり返りそうではあるんだけどね。
学園の事件難問を、交渉ひとつで解決する、タイトル通りの作品を期待すると、かなり肩透かしを食らう。
リーガルハイの学園パロディと解釈してもちょっといただけないかしら。
読了日:11月20日 著者:柚本 悠斗
https://bookmeter.com/books/11995794
■カンナ 天草の神兵 (講談社文庫)
確実に面白いのが分かっている作家の本は買うだけ買って読むのを後回しにする癖があり、そんなこんなでやっと読了。
しかし後回しにした甲斐があり、たまたま今年熊本旅行で、天草あたりを巡っていた。
今回の舞台な辺りも巡っていて、情景が思い出されてさらに思い入れが強く感じた一冊。
殺人事件より、歴史の謎の方が気になって仕方がない。
このシリーズは、忍者の要素も盛り込まれ、超人ではないが凡人は凌駕した忍者の活躍も愉しい。
天草四郎の謎。
堪能しました。
読了日:11月22日 著者:高田 崇史
https://bookmeter.com/books/4714786
■剣と魔法と裁判所 (電撃文庫)
ヒロイックファンタジーな世界で法廷ミステリを描く法廷活劇。
雑に表現するなら「リーガル・ハイ」と「逆転裁判」を足して割ったような作品。
本来なら、世界観とこの世界の法律を理解しなくちゃ楽しめないはずなんだけど、そのあたり旨い事表現されている。
概ね読者層がこの手の作品で想定している辺りの法律知識をベースに考えて理解できる感じにまとめられていて好感。
名検事(黒騎士)やライバル弁護士などが出てこなかったのも、世界観の中での逆転劇を優先したからかしら。
次巻以降に登場することを期待。
読了日:11月24日 著者:蘇之 一行
https://bookmeter.com/books/11607810
■捕まえたもん勝ち!2 量子人間からの手紙 (講談社ノベルス)
小説は文庫派で好きな作家の作品でもいつも文庫化を待つんだけど、待てなかった一冊。
キックはね、漫画版(「QED」「C.B.M.」)にも時々ゲストでも出るしね。
ただ最近の本屋さんは新書サイズの本が無い。
何件もハシゴして探したけれど、巡った本屋たちすべて棚そのものがない。
探して回るより早いということでアマゾンにオーダーしてしまった。
そうしちゃうから、また本屋にこのサイズの本が入荷されなくなるんだろうけどね。
好きな作家の好きなシリーズでもあり、当然好感。
腐った上層部の腐り具合も絶妙。
読了日:11月25日 著者:加藤 元浩
https://bookmeter.com/books/12260910
■3年B組 ネクロマンサー先生 (GA文庫)
表紙に大きく目立つ女性がいたので、彼女がネクロマンサーかと思っていたら、奥の真ん中の男性が主人公だった。
究極的な「闇」の素質を持つ主人公の暗黒式魔導士が、「光」の権現たる勇者に恋し告白し振られ、腹いせに人類を抹殺するべく魔王サイドに寝返り「闇」の力を発揮するコメディ。
ゲージが振り切れるほどのネガティブな主人公が、滾るネガティブ力を発揮して、魔界の生徒を指導する。
半端ないネガティブが、巧みに面白い。
短編連作。
闇の化身の主人公がネガティブだけど、光の勇者がポジティブってわけでもないのね。
読了日:11月27日 著者:SOW
https://bookmeter.com/books/12362970
■ぼくたちのリメイク3 共通ルート終了のお知らせ (MF文庫J)
漸くメンバーでゲームを作る段階へ到達。
※ネタバレを含むため編集※
作りたいものを作ることと、売れるものを作ることとのジレンマ。
案外この作品そのものも、そのジレンマの結果なのかもしれない。
読了日:11月28日 著者:木緒 なち
https://bookmeter.com/books/12424016
■剣と魔法と裁判所2 (電撃文庫)
ヒロイックファンタジーを舞台にした「リーガル・ハイ」なんだろうけど、法廷ミステリ的文法で読むと、かなり物足りない。
※ネタバレを含むため編集※
法廷活劇らしい、逆転の連続劇をこの世界観で読んでみたい。
読了日:11月29日 著者:蘇之 一行
https://bookmeter.com/books/12364001
■奇面館の殺人(上) (講談社文庫)
上巻で感想を書くのもアレかもしれないが一冊のケジメなので。
シリーズは文庫で全部読んではいるけれど、前作までから大分時間をおいての「奇面館」。
探偵役と江南くん以外の登場人物を覚えていなかったんだけど、一人ゲーム版に出てた人がいる気がするんだけど、詳細忘れた。
わたしが本格に目覚めた初期の頃に読んでいたシリーズではあるんだけれど、こんなにあざとかったかしら。
少年誌の探偵マンガの如く、奇抜な設定を無理やり押し付けてくる。
あからさまな仕掛けの末どう裏切ってくれるか期待を込めて下巻に進む。
読了日:11月30日 著者:綾辻 行人
https://bookmeter.com/books/9620664
▼読書メーター
https://bookmeter.com/
今回、本の内容そのものの感想よりも、本を取り巻く環境ごと感想を書いた感じのものが多かったかしら。
「捕まえた…2」とか、本の感想はちょろっとしか書いていない。
お気に入りの本なので楽しめたのは当然だし、面白ポイントは押さえたつもり。
新書サイズの本が本屋から消えて行っていることに気付いた方をアピールしたかった。
後半は、ライトノベル枠も、ミステリを意識した布陣になっているけれど、ライト枠は新作メインなので、偶然要素も大きい。
というか、一時期ライトノベル界にミステリを取り入れるムーブメントがあったことがあり、その時かたっばりから買い込んで鬼のように読みまくったけれど、まだ鬼のように無まれているライトミステリも控えているので、狙いだったらそっちを読んでる。
ライトノベルのミステリは、そのほとんどが酷すぎる内容ではあるんだけれど、ライトノベル出身で一般文芸に転校する作家は、このライトミステリ畑の人も多く、意外といいものが眠っているジャンルでもあるのよね。
いつか一気に読みまくって、またここの日記でライトミステリを語りたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿