2015年12月3日木曜日

いとこのビニー

いとこのビニー
My Cousin Vinny
★★★☆☆
2015年11月某日 鑑賞
DVD

1992 アメリカ
FOX
119

監督
 ジョナサン・リン
脚本
 デイル・ローナー
キャスト
 ジョー・ペシ マリサ・トメイラルフ・マッチオ 

おっぱい
 見えない。
ゲーム
 なし。

【従兄】
 泣かした事もある 冷たくしてもなお 
 寄り添う気持ちがあれば いいのさ

「猿山村法廷映画祭り」。
 法廷映画を連続してみようと思ったんだけど、買い置きにそれ系映画が殆んどなかったため、色々調べてみた時ヒットした評判の割とよかった映画。
 
 なんとなく「いとしのエリー」を彷彿させる邦題ではあるが、原題もMy Cousin Vinnyで直訳系。
 タイトルで法廷映画だと解らないのが残念なところ。
 このタイトルと、このジャケットでは、こんな企画で下調べをしていない限り、間違いなく観ない系の映画。
 こんな普段絶対観ない映画をチェックする為にも、こういったテーマ縛り映画鑑賞は面白い。
 まぁ、未視聴DVDの増加っぷりも半端なくなるんだけれど。
 
 大学生男子二人が、アメリカ横断の旅の途中、立ち寄った南部のストアで、買い物をする。
 不幸な偶然から逮捕され、勘違いから罪を認めてしまった彼ら。
 裁判って事になったら、弁護士が必要だ・・・って事で、ママに相談したところ、いとこのビリーが弁護士をしているというので、彼に依頼することに…。
 まぁ映画だからね、このビリーが、素人同然の新米弁護士で・・・。

 裁判経験のない新米弁護士が、裁判の手順もわからないまま、更に州を越えて微妙に法律も異なる中で弁護する・・・。
 そんな映画。
 事件のカラクリはそれほど複雑ではない。
 明らかに冤罪なので、普通の弁護士が普通に弁護すれば普通に勝てる裁判ではあるのだが、新米弁護士がぶっつけ手さぐりで進めるから、ピンチに陥る系の映画でもある。
 監督が法学出身とのことで、裁判の手順に嘘はない。
 証言の度に宣誓したり宣誓の確認をしたり、細かいところまでしっかり再現している。
 ちゃんといろいろ物語の流れを踏まえた上で、映画の演出上ついた方が面白くなる嘘は織り交ぜている・・・その辺りの匙加減に好感。

 悪役の出てこないサスペンス。
 誤認逮捕と言っても、大学生はすぐに罪を認めちゃったわけだし(勘違いだけど)。
 警察検察も、自分たちの仕事をしているだけで、犯人をでっちあげたいわけじゃない。

 そんないい感じ法廷映画。
 法廷ものということでミステリなわけで、どこまで内容を伝えるべきか悩みどころで、既に語りすぎな気もしなくもないが・・・伝えにくくはあるんだけれど。
 タイトルでも内容の良さがわからないし、ジャケットのセンスは、絶対面白くない映画の空気がバンバン感じるんだけれど…。
 「評判のいい法廷映画」でヒットするぐらいの面白さはある。

 経験がものを言う、法廷戦術的な要素は、初心者弁護士なので無理。
 尋問が始まると、証言の隙をついて、思い違いを看破指摘してゆく。
 法廷以外で、話術を発揮する要素もあり。
 ただ、悪人のいない法廷映画なので、証人のウソを追及して追い込むような映画でもない。
 勘違いを認めさせればいいわけで・・・、そんないい感じ映画。
 まぁでも、ビリーがとちれば、大学生は死刑という、緊張感の中での裁判は法廷映画の緊張感を残したままのいい感じ。

 コメンタリーは、監督の一人解説。
 普通は、一人でも、コメンタリー視聴者が退屈しないように、ひたすら喋りまくるモノだが…。 
 しゃべることが無いところは、普通に黙るので…字幕の無い映画を延々見る羽目になる。
 ・・・で、つい眠くなって寝ちゃって・・・コメンタリーを全部観るのに、何日もかかっちゃった。

 裏話系、実はこの部分は嘘がある・・・的な種明かしは、面白い・・・が、だんまりを含む全体的には、ちと退屈。

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