2018年9月1日土曜日

2018年8月の読書メーター ~夏をあきらめて~

月初め恒例てぬぃっき。
 
 予告通りと、予告ならず。

 8月は世間一体夏休み。
 平素、平日休みの多いわたしは、平日でも人の多い8月はあまりで歩かない。
 電車旅が減ると、読書タイムが減り、数が稼げない。
 7冊だけど、1冊はトイレの中で少しずつ読み進めて居た一冊が読了を迎えただけなので実質6冊。
 8月に8月の本を読むために、一般書籍枠を優先したため、ライトノベルの数も少ない。
 +ゲームもちょこちょこ進めたからね。
 限りある時間枠で、読書の時間が減ってしまった。
 夏バテで疲れて寝てた時間もマイナス。
 ・・・
 で、あるからして、予告していたテーマ「ひまわり」読書は一冊も読了できず。
 ひまわりネタに飾ろうとガーデニングで向日葵を育てて、ちゃんと花も咲かせたのに!
夏休みネタの本も用意していたけれど、時期を外しちゃうな。
 9月にひまわりや夏休み本読んでも気合入らないため、来年まで寝かそう。
 6月のゾンビを7月まで引っ張ったのが敗因なんだよなぁ。
 来年は、5月からゾンビを意識して、7月から向日葵を仕込もう。
 鬼も大笑いだ。
2018年8月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2208ページ
ナイス数:48ナイス

https://bookmeter.com/users/682213/summary/monthly
■魔女軍師シズク (ヒーロー文庫)
 歴女が異界へ飛び、のし上がるもの。
 歴史家が歴史の応用で戦略を企てる「銀河英雄伝説」ヤン・ウェンリーの流れであり、つまらないわけがない。
 当然のように敵国にも優秀な軍師がいるわけで、二英雄の激突が楽しみでならない。
 凡百のライトノベルのように異界へ行くにあたりチート能力の付与や、謎の言語能力などない硬派な構図にも好感。
 が。
 多くの人が感想で書いてられるように、構成が非常に悪い。
 異界へ行くまで、軍師になるまで、丁寧といえば聞こえがいいが、テンポが悪い気がした。
 アニメイト特典シール。
 
読了日:08月11日 著者:入月 英一
https://bookmeter.com/books/12936858

■魔剣天翔 Cockpit on Knife Edge (講談社文庫)
 このシリーズは大勢居るレギュラーキャラたちのやり取りを愉しむ構成であって、殺人事件はそれを引き立てる小道具に過ぎない。
 在り得ない状況で殺人事件があってそれが解決されたらミステリでしょ?…ってな雰囲気を感じ取ってしまった。
 ここの感想をざっと読んだら、シリーズの今後の展開をネタばれしている感想が沢山ありガッカリ。
 この本のネタバレはともかく、シリーズの展開はバラさないような配慮が欲しい所です。
 204ページ。
 ○○ホテルとホテル○○。
 成程・・・ゆったりたっぷりのんびり、ホテル三日月は・・・
読了日:08月11日 著者:森 博嗣
https://bookmeter.com/books/566929

■ゲームの話をしよう〈第2集〉 (ファミ通ブックス)
 特別意味はないけど再読した一冊。
 ゲームの開発者だったりゲーム誌の編集者だったり普通の一般夫婦だったり、様々な人と「ゲームの話」をするだけの本。
 いろんな視点でいろんな意見がいろんな角度からいろいろ語られます。
 読みながら、自分もこの雑談に参加しているような気分で、自分ならこう考える敵な部分を脳内語りしながら読んだゲーム好きには最高のシリーズ。
 また、当時はPS2とかの現役な頃の話題だけれど、今の視点で読んでも十分納得できるという読み方も面白い。
 特典に伊集院光とポストペットの開発者の人。
読了日:08月13日 著者:永田 泰大
https://bookmeter.com/books/541370

■これは経費で落ちません! 4 ~経理部の森若さん~ (集英社オレンジ文庫)
 シリーズ物として認識の下、進むべき道を固めてきた頃合いなのでしょうか。
 新キャラの融通の利かない正義の人を起爆剤に、話の軸を恋愛寄りにシフトしつつ、「経費で落ちない」話を絡めた展開は、落ち着きを見せている。
 シリーズ展開を見据えているからか、投げっぱなしの落ち着ない事案も多く、もやもやが残る展開は一冊の本としてみると、やや残念。
 観察力の高い名探偵な女性と、お気楽凡夫の恋の怖さも裏テーマにあるのかしら、その辺りが楽しかった。
 また、森若さんの映画の趣味にも共感が多く、挙げられるタイトルも楽しみ。
読了日:08月17日 著者:青木 祐子
https://bookmeter.com/books/12879677

■カンナ 京都の霊前 (講談社文庫)
 神社に伝わる社伝を巡る物語、完結。
 27ページ「値打ちがあったとしたところで、所詮は書物ですからね」と栞子さんなら憤死してしまいそうなセリフ。
 実際、金銭以上の命がかかった遣り取りが全9巻に凝縮されているわけで。
 「歴史は考えるもの。」一冊の書物を巡る間に、全国の伝説の謎を「考えて」解き明かす。
 多くのミステリファンは拒否反応を示しそうな忍者アクションや超常事象などが見え隠れする中で、ぶっとい歴史ミステリの柱を貫いてミステリしていたと思います。
 QEDや毒草師なんかも微妙に絡んで、大団円。
 
読了日:08月17日 著者:高田 崇史
https://bookmeter.com/books/9045769

■法律は嘘とお金の味方です。 京都御所南、吾妻法律事務所の法廷日誌 (集英社オレンジ文庫)
 お金に次第で何でもこなす弁護士のパターン。
 「嘘」は物語のテーマではあるが、別に嘘の味方ではないからタイトルは「嘘」。
 嘘を見抜ける異能を持つ孫娘と、お金に煩い凄腕老弁護士、娘の幼馴染検事などの織り成す法廷もの。
 ミステリに異能というのもいかがなものかと思わないでもないが、ご都合に機能しなければ成立するのかなと。
 某「QED」シリーズにも嘘アレルギーで近くで嘘をつかれるとくしゃみが出る人もいたし
 特に難しい事案もないので、法廷活劇初心者にちょうどいい塩梅な気がする。
 家裁や調停とか珍しく○。
読了日:08月23日 著者:永瀬 さらさ
https://bookmeter.com/books/12976773

■八月の魔法使い (光文社文庫)
 8月の本を8月に読もうと調整してギリギリ読了した一冊。
 次期社長の座を狙う役員たちの蹴落とし合いというド社会派のテーマを本格の中でも亜流の「日常の謎」の文法でのド本格に料理した怪作。
 役員会の座に紛れ込んだ存在しえない怪文書レベルの報告書。
 その報告書を巡って様々な立場の人が様々に推理・推論を重ねて解釈していく。
 基本、本格の世界にバカが介入すると、一気につまらなくなるものだが、このセカイはバカのバカ具合までも計算され、バカが引っ引っ掻き回したところで崩れない骨格が面白さを引き立てる。
 魔法。
読了日:08月31日 著者:石持 浅海
https://bookmeter.com/books/5222063


▼読書メーター
https://bookmeter.com/
 ・・・ということで、ミステリ寄りのラインナップ。
 読書の法則を仕立てているため、8月に「八月の魔法使い 」を読もうとすると、法則を守ろうとするならば、いろいろ大変な構成になる。
 まぁ自分で作ったルールなので、無視したり特例措置を織り込んでも一向に問題ないわけだが。
 好きなジャンルの列なので、そこそこ幸せな読書月間でもあった。
 極端なハズレがなかった的な意味で。
 魅力的な新刊が沢山出ていて、どの順番で読むかが悩みどころというぜいたくな環境。
 
 9月もテーマを仕込む余地はなさそうだ。
 新作の消化。
 旧作の消化。
 ただ、旅の予定もまたないので、数はまた稼げなさそうかしら。

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