2016年3月10日木曜日

『マギー』

『マギー』
MAGGIE
★☆☆☆☆
2016年3月2日 鑑賞
劇場映画 ヒューマントラストシネマ渋谷

2015 アメリカ
ポニーキャニオン
95分

監督
ヘンリー・ホブソン
脚本
 ジョン・スコット三世
音楽
 デヴィッド・ウィンゴ
キャスト
 アーノルド・シュワルツェネッガー アビゲイル・ブレスリン ジョエリー・リチャードソン 
映倫
 G 全年齢
 
娘として守るのか――。
ゾンビとして殺すのか――。

おっぱい
 全年齢だしな。
ゲーム
 なし。

【歩腐】
 ぜんぶ君のせいだ。

 シュワルツェネッガーのゾンビ映画だよ?
 気になるじゃん。
 主演だけじゃなくって、プロデュースもしているらしいし。
 パンフレットに書いていあるスタッフ一覧には名前が入ってない気もするけれど。
 まぁシュワちゃんがズンバラリンする映画じゃないけれど、ゾンビ映画の神髄が、そんなところ(惨殺)に無いことはよく知っている。
 キャッチコピー
娘として守るのか――。
ゾンビとして殺すのか――。
 そんなテーマで、彼は何を語るのか。

 アメリカにゾンビ(歩腐病)ウイルスが蔓延した世界。
 治療法が見つかっていないため、感染者は隔離することで、ウイルスの拡散を防いでいる。
 そんな世界で、感染した娘をいかに守るか・・・そんなテーマの映画。

 一般的なゾンビ映画と違い、感染しまだ人間としての意思がある段階で、段々人間ではないものへと変貌する映画は、珍しい・・・主流ではない。
 感染し、ゾンビや怪物に変貌する人間(女性な事が多い)を克明に描く作品は、実は割とある。
 変貌を待つしかない立場をとるモノから、治療法を必死で探すものまで色々なアプローチがあるわけだが。
 ・・・なんとなく、そんな作品が既に沢山あることを知らないで作られたような印象。
 娘が、自分がゾンビに変貌するまでの心理を描くだけの映画。

 感染した娘を迎えに行くパパ。
 感染者は隔離されるのがルールなのだが、有名な医者の血族ということで特別扱いされて自宅へ戻れるようになる(と解釈したんだけれど違うのかな)
 人として過ごす最後の時を、家族や友人と過ごしてから迎える。

 ただ・・・
 語るべきあれもこれも語られない。
 パパは、警官を追い返すことはしても、それ以外は・・・。

 ゾンビ(歩腐病)を、現代の別の病気に置き換えて、治療法のない死の病に向き合う父と娘の図式を取り入れたかったのかもしれない。
 なら、敢えてゾンビを題材にすることはないわけで、ゾンビ映画をモチーフにしたなら、ゾンビ映画ならではのアプローチにしてほしかった気がするなぁ。
 素人がゾンビメイクで映画を一本作ろうとして、辿り着いた作品のような印象。
 
 もっと、なんかすると思うんだ。
 このコピーのテーマだとしても。
 殺すにしても、守るにしても。
 鑑賞前の期待値が高すぎたことを差し引いても、あまり心が震えなかった一本。

 バカでも真面目でもないゾンビ映画。

 ・・・で、そんなハズレ映画の覚悟が無かったかというと、まぁ無くもなかった。
 じゃあなんで見たのかというと、死に行く女性のメイクが好きなの。
 病みメイク。
 まだ腐ってない、でも確実に死に向かっている美人。
 や。腐ってしまった美人のゾンビも好きだけれど。
 このね、ポスターの娘のメイクに心が震えたから、観ちゃった一本。
 こんなメイクのアイドルとかいたらいいのにね・・・って、実はいる。
 ゾンビメイクじゃなくて、病みアイドル。
 それが冒頭に挙げた「ぜんぶ君のせいだ。」というユニット。

 と、きれいに落とそうと思ったら、他にもいた。
 その名も「病ンドル」・・・需要多いのか!?複数も成立するほど、病み娘人気なのか!?
  や。割とメジャーな趣味でも嫌だぞ、病む娘まりたい。
 ・・・
 魔界人アイドルもいるし、これは・・・ゾンビユニットが出る日も近いか・・・既に居たりして。 

 ・・・ユニットじゃなくて、ピンアイドルで実在してたよゾンビアイドル・・・奥が深い。

★ゾンビ映画情報★
 スリラーダンスなし 食事(死肉喰らい)なし 


☆三つ以上の良かった点☆
・ゾンビへ至る死のメイク
・シュワルツェネッガープロデュースのゾンビ映画。
・シュワルツェネッガー主演のゾンビ映画。

☆猿山式キャッチコピー☆

 ヘタレ親父とゾンビ。

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