2016年9月4日日曜日

2016年8月の読書メーター ~昔のライトノベルがたまたま多かった月~

 月初め恒例てぬぃっき(てぬき+にっき)読書編、ほい。
 赤い鳥が逃げたカーニバル・・・あもーれ。
 ・・・と、いう事で、RIOの街はカーニバル 銀の紙吹雪
 オリンピックに何の興味も無いけれど、山車にして読んだ怪しからん一冊。
 本格やハードSFが好きではあるけれど、基本雑食なので何でも読みます。
 官能小説だって読むし、BLだって読むし、歴史小説だって読む。
 ・・・や、まぁ社会派ミステリはごにょごにょ。
 海外作品も苦手だなぁ、好き嫌いの激しい雑食だね。
 雑食だけど、笹しか食わないパンダみたいなものか。

2016年8月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1883ページ
ナイス数:8ナイス
http://bookmeter.com/u/682213/matome?invite_id=682213

■怪!サクラ中学七不思議 (Chun soft novels)
 『伝説の教壇に立て』のゲーム版がベース。  プレイをしていないと、人物設定が分かりにくい部分もありそう。  金八先生は欠片も出てこないし、ゲーム版主人公も出てこない。  …  人外の視点で語られる学校の七不思議を下敷きに、3Bの生徒絡みの事件が語られる。  …  ゲームのスピンオフとして、面白い。  純粋に、学校七不思議モノの小説として面白いかは、ごにょごにょ。  …  不思議その二の先生の論法は目から鱗。  あの説教喰らったら従わざる得ないな、と。  …  ゲームも面白いので、是非プレイ後にオススメ。
読了日:8月7日 著者:桧木田正史
http://bookmeter.com/cmt/58162698

■AVクイーンが書いて読んでイカせるCD付官能ノベル Ki-Mo-Chi-i-i
 今年の夏はRioが熱いということで読了した一冊。  AV女優が執筆したという触れ込みだけれど、少ないページの中での完璧な構成に、文体に…素人技じゃない感じ。  大まかな設定ラインを口頭記述で吹き込んでゴーストがまとめあげたのかな。  女性の描く官能小説だけど、女性向というよりは、男の人はこういうのが好きなんでしょ?って感じの話が多いように感じた。  写真やイラストの類は一切なし(帯の顔写真はあるけど)。  朗読は、全編ではなく、山場抜粋。  女優としてセリフは感情込める人、完全棒読みの人、様々。
読了日:8月8日 著者:Rio,麻美ゆま,小澤マリア,吉崎直緒,白石さゆり
http://bookmeter.com/cmt/58194591

■大沢さんに好かれたい。 (角川スニーカー文庫)
 純粋な恋愛物のライトノベルと思って購入したら、ヒーローものだった。  ヒーロー物も好きなので沢山読んでいるのでOKではあった。  テーマはよく読み取れるんだけれど、恋愛もヒーローもその他のテーマも、もう数歩ずつ踏み込んでほしかったように感じた。  特別これ!といった部分がなく、ごくごく普通のライトノベルな感想。  ★★☆☆☆  あれだけウブな主人公が、なんで平然と女の子と二人きり全裸でシャワーを浴びられるのかも疑問。  モテすぎて麻痺する程になっていたと深読みすると、テーマも変わってきちゃうしね。  
読了日:8月11日 著者:桑島由一
http://bookmeter.com/cmt/58250998

■アイドルは名探偵 (講談社X文庫―ティーンズハート)
 ライトノベル系ミステリとして購入。  初版が1988と、コナンくんや某少年よりずっと古い。  この時代に「本格」テイストの推理を織り込んだのはスゴイとは思う。  純粋にミステリとして読むと、結構粗が目につくけれど。  少女小説カテゴリのテンポと本格ミステリの融合としての着地点としてはいいのかも。   序盤から死体登場させるあたり、ミステリのツボを心得ている作家さんなんだろうというのは解って、わくわくした。  シリーズ化されているようだけれど、続きを読みたいかというと悩む。
読了日:8月14日 著者:井上ほのか
http://bookmeter.com/cmt/58314545

■七つの海を照らす星 (創元推理文庫)
 最高品質の短編連作。  福祉施設の学園の七不思議があり、それにまつわる事件。  七不思議そのものと、事件を綺麗にまとめる系。  …は、割とゴロゴロしている題材ではあるけれど、ゴロゴロしていると思うほどされ系を読んできていてさえも、成程!と喜べちゃうぐらい面白かった。  ミステリとしても秀逸なのに、ここの感想ざっと見た限り、探偵役の名前がほとんど出てこない…不遇の海王さん(涙)  探偵の名前より作家の名前に話題が集中する、ある意味クイーン越えの作品ですね。  奥崎かずこ  猫保険
読了日:8月20日 著者:七河迦南
http://bookmeter.com/cmt/58446690

■赤いローソクは死を招く―恋少女占い探偵団 (角川文庫―スニーカー文庫)
 時代的背景を考慮しても酷い。  全編万遍なくご都合主義。  「探偵団」とあるように一応、ミステリっぽい話ではあるけれど、「勘」や「霊感」で行動して、事件に遭遇したり手がかりを得たり、推理小説のツボは片っ端から外している。  「偶然」の事柄が多く、考えるだけバカバカしい。  当時はライトノベルなんて言葉は無かったと思うけれど、ティーン向けレーベルをなめきった適当千万な作風に吃驚。  コテコテのギャグミステリとして茶化しても、どうかと思うレベル。
読了日:8月22日 著者:山浦弘靖
http://bookmeter.com/cmt/58504433

■MM9―invasion― (創元SF文庫)
 映画『シン・ゴジラ』を観て読みたくなって積んでいたこの本を手に取る。  MM9シリーズの第2巻であり、新シリーズの前編ではあるが、この本の中でも一区切りは付いている。  某ウルトラマンを彷彿とさせるニヤリあり。   怪獣が自然災害として扱われる世界。  行動パターンや、その他の情報から、怪獣の性質弱点を推理してやっつける系の、濃い理論飛び交うハードSF。  今回の敵は、宇宙怪獣。   秋葉原のヲの字全開のシーンは、ライトノベルでやってほしかった気もする。  ノンケ(非ヲタの意)置いてけぼりの暴走。
読了日:8月28日 著者:山本弘
http://bookmeter.com/cmt/58623760


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 金八先生は、パソコンの調子が悪かった時、待ち時間に読み始めて読了した。
 三文字ぐらい打って表示されるまで3分かかる明治時代のパソコン的な挙動だったしね。
 や。明治時代のパソコン知らんけど。

 昔のライトノベル…ライトノベルという言葉がなかったころまでさかのぼった辺りのを連続で読んだけど、特別意味は無い。
 たまたま手に取ったのが、そんな感じだっただけ。

 「怪!サクラ中学七不思議」「七つの海を照らす星」で七不思議系を重ねて読んでいるけれど、これも偶然。
 普段は、テーマを被せて読むことが多いんだけど、たまたまが多い月ね。

 映画『シン・ゴジラ』を観て、ゴジラの行動から弱点を推測して攻撃する流れに、「MM9」を思い出し、積んであったこの本を手に取り読了。

 8月は、あまり本読めた感じがしなかったけど、振り返ると7冊も読んでいたのか。
 今月読んだ中での一冊は・・・
「七つの海を照らす星」かな。
 日常の謎系短編連作で、施設の七不思議にまつわる不思議と、七不思議そのものの起源まで解決する系+α。
 被るけれど、そういうテーマの本はたくさんあるけれど、それを踏まえても面白かった。
 そして、8月のラジー賞は、「赤いローソクは死を招く―恋少女占い探偵団」だなぁ。
 探偵団モノなのに、勘と霊感と偶然で始終するわけで、コテコテのギャグというワケでもなく。
 や。まぁ、ライトノベルにありがちな展開ではあるんだけどね。

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