2019年2月1日金曜日

2019年1月の読書メーター ~運命の出会い、戦いの日々~

 月初め恒例てぬぃっき。
 読書メーター編。

 1月。これからスタートだ。へいへい。
 一月は正月で、酒が飲めるぞ。酒が飲める飲めるぞ、酒が飲めるぞ。

 まぁいろいろ忙しい月だったこともあり、プチ遠出も1回しか行けなかった。
 去年の目標で、ゲームももうちょっと力を入れようということもあり。
 干支映画で、DVDとかも多めに見たし。
 ・・・な、状況の割りに12冊は十分な数な気もする。
 一回のプチ旅行時に、効率よく読めたのが大きかったかな。

 いつものローテーションではあるが・・・。
 今まで、読書メーターを意識して「ナイス」を貰いやすい新しい本をメインにローテーション投入していたのね。
 ・・・でも、結局マイナーな新刊は、刊行すぐに感想寄せても「ナイス」はつきにくく、メジャー作品は刊行何年たった後でも「ナイス」多くつくことにようやく気付く。
 マイナー好きとしては、無理に新しい本中心に回さんでも、古めの本にスポットを当てていくのもいいのかなと思い始めた今日この頃。
 今月は、ローテーション制を休んでテーマ縛りを復活させようと企み中。

2019年1月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3815ページ
ナイス数:34ナイス

https://bookmeter.com/users/682213/summary/monthly
■閻魔堂沙羅の推理奇譚 点と線の推理ゲーム (講談社タイガ)
 安定して面白い4冊目。
 2018年に4冊、同じスタイル。
 巻末に予告が無くなって、刊行ペースを落とすと見せかけて、長編で今までのアプローチと少し違った角度を見せて、その次に短編連作で絡み合う一つの流れになると予想。
 何の根拠もないけどね。
※ネタバレボタン有りなので一部省略※
※詳細は読書メーターを参照ください※
 なくても読みたい。是非読みたい。
 感想じゃなくて、要望だけど、4冊目だからいいと思う。
読了日:01月04日 著者:木元 哉多
https://bookmeter.com/books/13377727

■特装版 バカとテストと召喚獣11 (ファミ通文庫)
 前巻から間をあけて読んでしまったので、前巻から続いていたのを忘れてた。
 「前巻までのお話」とかあったら嬉しいのにな。
 そして大きな話の盛り上がりこそあれど、次巻へ続いてしまった。今度は間を開けずに読まなくちゃな。
 2年生対3年生の変則戦争編にして完結編らしい。
 特装版ということで、ドラマCDがついている。
 声優が声でドラマするCD。
 内容は11巻や11巻関係の話でなく、オリジナルでもなく、過去の短編のドラマ版。
 面白い内容をなんでこうもつまらなくできるのか。
 アニメが嫌いなわたしの感想。
読了日:01月05日 著者:井上堅二
https://bookmeter.com/books/6322163

■第一話: 石持浅海「連作短編集・第一回」コレクション (光文社文庫)
 季節の変わり目のテレビは特番ばかり。
 レギュラーコンテンツの振り返り企画でお茶を濁す時間を見せられる退屈加減。
 それを小説で表現したのがこの作品。
 光文社以外のものも含め、短編・短編連作の第一話を集めた総集編。
 有料お試しベスト盤。
 すでに読んだ本と、これから読む本の1話だけ読まされるのは振り返りの企画の番組を見せられるがごとく。
 ありそうでなかった小説界のベストアルバム。
 なぜなかったのかは、あまり意味が無いからなんじゃないかと思わないでもない。
 よりぬき「石持さん」とかも出るのかな。
読了日:01月06日 著者:石持 浅海
https://bookmeter.com/books/9241474

■僕は君に爆弾を仕掛けたい。 (角川スニーカー文庫)
 ライトノベル流学園爆弾ミステリ。
 私立の中学校を舞台に、成績優秀な男女が、学校の「悪意」を排除するミステリ。
 感想をざっと読むと、よろしくないような記述も散見されるけれど…わたしはミステリとしてもライトノベルとしても、いいバランスの作品でよかったと思う。
 「爆弾」をテーマに敷きつつ、中学校で起こる程度の、日常と犯罪の狭間の構造。
 ライトノベルならではのぶっ飛んだ描写もありつつ、ミステリとしてロジックのツボは押さえてある。
 悪意を怪物の姿で見える設定も、分かり易くてよい。
 SFCで遊ぶ姿も〇。
読了日:01月10日 著者:高木 敦史
https://bookmeter.com/books/13042056

■ネコのおと―リレーノベル・ラブバージョン (富士見ミステリー文庫)
 リレー小説や舞台を揃えた連作ミステリは、無い企画ではない。
 ルールを決め、その制約の中で、著者のシリーズキャラを活躍させつつ、謎と解決と次のネタふりを仕込む。
 ちゃんと書けばちゃんと面白く仕上がり、レーベルや個々の作品の紹介も兼ねられたいい企画と思う。
 ルールを満たさないことが面白いと素人じみた悪ふざけで、企画を崩壊させ同人作品並みの低俗な仕上がりになっていることにガッカリ。
 「余興」に没を出せなかった雰囲気も感じるが、この本だってちゃんとした商品なわけで、こんな素人のおふざけのようなものは×。
読了日:01月10日 著者:新井 輝,水城 正太郎,師走 トオル,田代 裕彦,築地 俊彦,吉田 茄矢
https://bookmeter.com/books/1604

■太陽が死んだ夜 (創元推理文庫)
 タイトルのカッコよさに惹かれたんだけど、よく考えたら当たり前のことを言っているにすぎないことに気づいた。
 ニュージーランドのキリスト教系の女学校を舞台に過去の事件と現在の事件を対比させて推理する系。
 ニュージーランドで実際にあった日本人捕虜の事件をも取り込んで、謎が紡がれる。
 主人公はニュージーランドの人ではあるが、読者が日本人であることをも計算に入れた構成で、主人公は気付かないけれど、読者は気付ける部分なども仕込まれていて、演出が憎い。
 
 
読了日:01月12日 著者:月原 渉
https://bookmeter.com/books/8098381

■はたらく魔王さま!20 (電撃文庫)
 クライマックスで、激しく引っ掻き回される状況を引き立たせるための日常パートではあろうとは思うが・・・。
 いざ、最終局面へ!って段階から、どんだけ引っ張っているか・・・。
 何かのスケジュールを調節するための大人の事情も働いているんだろうけどね。
 特に何やら、計画が破綻しそうなほどの事件があるわけでもなし、ただただ根回しするだけの話よね?
 魔王と勇者が蚊帳の外へ置かれ、女子高生が頑張っただけで。
 その平和さえも伏線ではあろうけれど…。
 ズバッと本編解決して、新章なり外伝なりでまったりして欲しい。
読了日:01月13日 著者:和ヶ原 聡司
https://bookmeter.com/books/13257549

■バカとテストと召喚獣12 (ファミ通文庫)
 本編完結。
 完結するぞ完結するぞ!としっかり煽っての完結は、見事なまでの完結編。
 今までの流れ、小ボケやら、構成までをも伏線に取り込み、これぞ最終回とばかりに、出し惜しみなくキャラクターたちが全てを曝け出して活躍する。
 今までボケを挟んだシーンをシリアスに展開しても、最終回だけはご都合主義ではないのだ。
 最終回の見本の如くな、まとめに満足。
 まぁこのあと、短編がありはするけれど、完結。
 
 独特の展開を読ませて裏切るネタ運びが巧いと唸らせられるシリーズでした。
 バカな話を取り敢えず待つ。 
読了日:01月15日 著者:井上堅二
https://bookmeter.com/books/7662840

■捩れ屋敷の利鈍 (講談社文庫)
 S&Mとのコラボと言う体であるが軸足はVシリーズなので、キャラクターメインで謎は提示して解かれるのみ。
 Vシリーズはほぼ保呂草しか登場しないが、今まで通り記述者の立ち位置にいる。
 作中萌絵が両親の死を想う記述(141)にアレ?と思ったが、後(178)に彼女のことを調べるという記載があって、ちゃんと辻褄はあっているのかと納得。
 国枝女史の口数が多く感じられたのは、保呂草補正の賜物なのかもしれない。
 保呂草は犀川先生のことまで入念に調べたのか。
 意味なしジョークまで再現するなんて凝り性なんだな…。
読了日:01月18日 著者:森 博嗣
https://bookmeter.com/books/566934

■今日は天気がいいので上司を撲殺しようと思います (集英社オレンジ文庫)
 タイトルにつられて購読。
 別の作家だけど以前「あしたはれたら死のう」というのをやっぱりタイトル買いして面白かったので、タイトルに似たものを感じて。
 同じテーマの短編が3つ入っている。
 あからさまに酷い上司に苦しめられる主人公の、3パターンな物語。
 テーマに芯が通っていそうで、通ってないので、最後まで読んでも特に何も残らない。
 変にファンタジーなホラーの展開に逃げちゃっているからだと思う。
 グロ描写は雰囲気出てるけど。
 白黒付かないなんかもやっとしたホラーテイストな作品が好きな人向けかな。
読了日:01月23日 著者:夕鷺 かのう,くろのくろ
https://bookmeter.com/books/13421965

■僕は何度も生まれ変わる (角川スニーカー文庫)
 以前この作家の本を何冊つか読んだで面白かったこともあり発売直後に購入、やっと順番が回ってきて読了。
 長い長い大作の導入編のような構造か。
 現代日本から異界へ転生。
 そこで誕生から新たな人生を歩み、そこからは同じ異界内を転生し続ける主人公。
 その数多くの人生を役立てているのかいないのかよくわからない感じで、軍師の役回りについた人生で、この巻の山場を迎える。
 この一冊で考えると、かなり語りつくされない状況で終わってしまっている。
 帯に「大逆転劇がはじまる」とある。
 逆転劇の序章な一巻なのかな。
読了日:01月29日 著者:十文字 青
https://bookmeter.com/books/12894883

■鬼神伝 龍の巻 (講談社文庫)
 今巻は鎌倉時代。
 舞台も当然鎌倉。
 高校生になった主人公が鎌倉で謎の娘を追いかけて…本編へ。
 前2巻と違い、割と大人向けの構成になった。
 解説によると、前巻まではジュブナイルを意識したレーベルで書かれていたかららしい。
 シリーズなので、当然こちらでも、神々や妖怪も登場する。
 テーマや構成もやや大人向けにシフトした半面、ジュブナイル版より「成長」や「恋愛」要素が薄くなった気もする。
 一応の完結らしいが、続編も匂わせている。
 あとがきがなく、暗号も潜んでいなかったのが残念。
 戦国読みたい。
読了日:01月29日 著者:高田 崇史
https://bookmeter.com/books/9766629


▼読書メーター
https://bookmeter.com/

 というわけで、1月は特にテーマでは縛ってなかったんだけど…。
 後ろ2冊。
 「僕は何度も生まれ変わる」「鬼神伝 龍の巻 」で、似た雰囲気の合戦描写が登場した。
 狙ってぶつけたわけじゃないのに。
 鬼神は、神道の神々や妖怪たち対人間と仏教の仏たちの戦い。
 僕はは、真の人類を自認する部隊と普通の人間+巨人や亜人の混成軍との戦い。
 特に狙ってないのに、テーマが被ると嬉しくなっちゃう。
 そして、どちらも読んでいて国盗り系戦略シミュレーションより、無双系合戦ゲームがやりたくなる感じ。
 あー。無双系も最近やってないなぁ。
 今年やりたいゲームリストに加えておこう。

0 件のコメント:

コメントを投稿