テラフォーマーズ
TERRAFORMARS
★☆☆☆☆
2016年5月18日 鑑賞
劇場映画 シネマサンシャイン沼津
2016 日本
108分
ワーナー
監督
三池崇史
脚本
中島かずき
音楽
遠藤浩二
キャスト
武井咲 ケイン・コスギ 篠田麻里子
映倫
G ※ ゴキブリという意味ではない
俺がやる。
人類VSテラフォーマー。
絶対に、分かり合えないヤツがいる。
おっぱい
なし。
ゲーム
ゲーム的世界観。
【地球】感想。
硬派なSF作品だと思ってたんだよね。
ただ、なんとなく、避けていたので原作は未読。
それが劇場で予告を観て、昆虫の遺伝子を云々の改造人間が戦うってのにピクっと反応して、「仮面ライダー」と「キャタピラー(アラクニド)」な作品じゃん!って飛びついた次第。
なので、映画として云々より、純粋に「テラフォーマーズ」という作品に対して、ガッカリした。
テラフォーミング物の硬派なSFだと思っていたら、小学生低学年向けのシリアスマンガな内容だったから。
原作が悪いのか、実写化の際の消化が悪かったのか。
まぁこの監督は、原作がマンガだからと言うだけで、おちゃらけた要素を入れるような人じゃないので、原作の時点で歪だったんだろうなと思うんだけれどね。
基本的に、考えながら映画を観るので、この描写はこの伏線に違いない。
この要素があるから、こいつらはこういう経験をしているはず、ということはそれを活かした描写がこの後に絶対なくちゃならない。
そういう観客の読みにぜんぜん応えてくれなくて、かなり安直な流れで終わってしまった。
仮面ライダーの新解釈ってテーマを感じたんだけどね。
パロディや、派生作品ではなく、別角度から誕生した、新しい設定の仮面ライダー。
昆虫の能力を宿した改造人間が戦うんだから、基本となる構造は一緒なわけで。
それは、すごく嬉しい発想に思えたんだけれど。
・・・かなり雑に処理しちゃった感じ。
ベタベタすぎる、コントレベルの展開。
わたしが嫌いな展開がほぼすべて入っていた、ある意味奇跡の映画。
火星の地球化計画。
増えすぎた人口を何とかするために、火星の環境を作り変えて、人間の住める星に改造する。
劣悪な環境でも生きられるコケとゴキブリを放つ。
黒く変貌した火星は、太陽の熱を効率よく吸収し、内部のドライアイスを融かし二酸化炭素を排出する。
二酸化炭素による温室効果で、火星の大気は暖められ、植物が育ち、虫も活きる。
500年経ち、人間が済める程度の環境が整ったところで、環境開発にばら蒔いていたゴキブリを駆除しようと、火星に降り立った主人公。
火星人と言ってもいいレベルに進化してたゴキブリと壮絶な戦いをすることに・・・。
・・・ってな話ではあるんだけれど。
新たな設定が出るたびに、疑問符があふれんばかりに浮かび上がり・・・。
それらの納得のいく解決がなされるのか疑問に思いつつ観て行っても、特に解決されないまま終わっちゃった。
もー!って感じ。
感想を追いかけると、まぁ酷評が多いんだけれど…。
アクションが悪い、CGが悪い系が多く観られた気がする。
や。わたしこれらは、楽しく観られた。
バンバンやっつけるし、やられるときは、スパッとクビチョンパ。
虫の遺伝子が入っているので、流血というより、体液になっているのも豪快なのに残虐にならないいい構図と思ったし。
まぁ虫は、頭をもいだぐらいじゃ行動を止めないんだけれど・・・ごにょごにょ。
CGも、充分気持ちいいレベルで観られたけどね。
ネタバレを考えると、あまり踏み込んで語れないのがいつもの流れなんだけれど。
個人的には、もうちょっとハードSFっぽく、考証してくれたら★★★★★なんだけどなぁ、と、限りなく残念に思えた。
原作は完結していないのかな、疑問は原作か映画の続編で解決されるかもしれない。
されない気もする。
わずかにネタバレするかもしれないけれど、下の動画より下に、疑問に感じたもののうち敵まわりの事から抜粋して列記。
☆三つ以上の良かった点☆
・殺虫剤散布兵器の「アース」のロゴ。
・パクらない仮面ライダーの新解釈。
・武井咲かわいい。
☆猿山式キャッチコピー☆
仮面ライダーではない虫型改造人間の活躍。
例えば・・・
何故、こいつらは、昆虫から進化したのに、腕2本足2本なのか。
手足に指があるのはなぜか、唇や歯があるのはなぜか。
棍棒の素材は何か、また棍棒の存在があるということは、同族内で殺し合いがあるということだが、その様子がないのはなぜか。
銃火器の取り扱いも然り。
スタンダードゴキブリを見かけないのはなぜか。
進化過程の存在も然り。
何故、2足歩行なのか・・・高い木も無く、コケを喰らって生活しているわけで、立ちあがる理由がなさそう。
今現在の地球に、鑑賞用の動きのスローなゴキブリがいる。天敵がいなく、苔喰っているなら、そっち方向に進化しそう。
・・・そう。そして、ゴキブリの種には、鑑賞用ペットとして売られているモノも多く、存在そのものに本能的に嫌悪感を抱くという根拠が薄弱。
Gから進化したなら、首が取れたぐらいじゃ、活動停止しないと思う。
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