2016年5月1日日曜日

逆転裁判

逆転裁判

★★★☆☆
2016年4月某日 鑑賞
DVD

2011 日本
135分
東宝

監督
三池崇史
脚本
飯田武             
大口幸子
音楽
遠藤浩二 
キャスト
 成宮寛貴 桐谷美玲 斎藤工 
映倫
 G

偽りの真実を打ち砕け。

おっぱい
 なし。
ゲーム
 ゲームが原作。




【裁判】感想。
 観たい映画はたくさんあるけれど、時間の調節がうまくいかない。
 まぁ折角前回観た映画が法廷ものなので、法廷つながりでこれを観よう。

 逆転に次ぐ逆転な感想。

 劇場で観ておりました。
 もうね、予告を観たときから、残念で残念で仕方がなかった。
 マンガやアニメゲーム原作の実写映画で、キャラクターをそのまんま実写化する映画が大っ嫌いなんだよね。
 マンガキャラは現実をデフォルメ大げさに表現しているんだから、実写でそれをそのまま再現したら、大袈裟な残念な人になっちゃうじゃない。
 好きな原作の実写映画でも、これでもかというほど、ツンツン頭をマンガ的に再現されて・・・絶対面白いはずがないと確信したのね。
 でも好きな原作だから、頭を切り替えて、この素晴らしい原作が何処までボロボロにされているかを確認しようと足を運んだわけ。

 そしたら、意外や意外。
 物語は、原作に忠実にしっかり作り込まれていて、コスプレコントなら、つまらなくて当たり前なのに、面白かった。
 まぁ、原作の物語を再現するにあたって、キャラあってのテンポという部分も踏んでコスプレにせざるを得なかったのかな。
 ・・・でも、わたしをもってしても、予告を観て、実際に観るのにものすごく勇気が要ったぐらいだし、別のスタイルにしてほしくもあったんだけれどね。
 まぁここで一つ逆転 つまらないだろう→面白い。

 でもどうしても、このコスプレ具合が好きになれなくて、ゲーム原作系DVDは収集対象な割に、いままで買わずにいたんだよね。
 それがまぁ、去年あたりから「法廷映画縛り鑑賞」企画の流れもあり、次に観る映画の絡みもあり、まぁこのタイミングで買って観ようと、中古が無かったから新品を買った一枚・・・っていうか、特典ディスクまで含めれば2枚。

 ・・・で、今度は「意外に面白かった」イメージを抱いてから鑑賞。
 すると、目が厳しくなっているからなんだろうね、細かなアラがそこここに目に付いちゃって、一転ちょっと残念に。
 タイトル通り、わたしの感想も、逆転に次ぐ逆転な感じ。

 もちろん、原作に忠実で原作が面白いので、映画の物語も面白い。
 原作の1を凝縮している感じだけれど、ゲーム1本分を映画時間に落とし込むにも無理があり、端折った部分が・・・語り足りない部分かなとも。
 どうしても、法廷メインとなると、捜査パートが削られちゃうんだよね。
 裁判は証拠がすべてと言いながら、証拠を叩きつけ合う原作の流れが活きないのが残念の極み。
 
 オーディオコメンタリーに、映画の監督と、ゲーム版のディレクター、巧舟が担当。
 映画そのものの話もあるけれど、ゲーム作り映画づくりそのものについても語られるのが面白い。
 二人しかいないので、何故か素人のはずの巧舟がMC回しているのも別の意味でも面白い。
 普通こういう素人交えるときは、アナウンサーあたりが司会するんだけれどね。
 ここは、ゲームファンにおすすめ。

 特典ディスクは、まぁありがちの「メイキング」「舞台挨拶」「予告集」。
 ただ、舞台挨拶絡みで、企画ものトークイベント的なモノが入っていたのは新鮮。
 裁判「異議あり!」に絡めて、世の中に対する「異議あり!」トークが展開するんだけれど・・・映画宣伝の余興の域を出なかったのが残念。
 まぁ俳優さんだしね、役者が芸人畑の人ならまた違ったのかもしれないけれど。

 原作の再現度は半端ない。
 ゲームを実写化するときは、完璧に落とし込むか、全くの別物にするかしかないという解釈で、再現するものは完璧にゲームそのまんまに、映画的アレンジするものは、別物に仕上げたということで、まぁほとんどが再現なわけで、完璧。
 シルエットを利用して、実写を2Dに落とし込み、ゲーム的演出も見られるのは巧いと思った。
 あと、ナルホドくんの、頷くアゴの角度とか見覚えがあり、しびれた。
 ゲーム音楽を使用するゲーム映画も殆んどないので、感激。

 ゲームの世界観リズム流れを完璧に踏襲した映画オリジナルの事件が観たかったのが本心。
 マヨイちゃんと一緒に捜査して、証拠品を沢山ゲットして、ぶつけ合う。
 一つの事件を、映画1本分の時間をかけて、みっちり語れば幸せだった。

☆三つ以上の良かった点☆
・完全コスプレコント
・ゲームの映画的再現
・ゲーム音楽が使用されている。

☆猿山式キャッチコピー☆

 完成されたコスプレコント


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