2015年1月19日月曜日

ゲームセンターCX THE MOVIE

 ありの~♪

 あ、雪の女王じゃないです。

ゲームセンターCX THE MOVIE
1986 マイティボンジャック


 ♪ ありの~♪ かちょう~♪

 酷いです。
 
 いつもの挑戦に、取ってつけたような青春ドラマを取ってつけただけの映画。
 さらに言うと、挑戦部分も雑なら、ドラマも適当・・・褒めどころがない。
 番組の悪いところと、ドラマの悪いところが足された感じ。
 マイナスとマイナスの足し算は、もっとマイナス。

 挑戦は、この映画のために新たにしたわけでもなければ、DVD未収録作品でもない。
 普通に過去、挑戦した素材で、DVD-BOXにも収録されているモノを再利用。
 「挑戦」とは何かと言った説明が一切ないので、なんか「有野課長」とか言っているゲーム番組があるみたいだけど、どんなものか映画で見てみよう・・・とか思っても置いていかれる。
 有野の挑戦とか言いつつ、アシスタントがかなりプレイしているし、何がしたいの?
 ゲームの説明もろくにしていてないので、マイティボンジャックがどんなゲームで、彼らが何をしているのかも伝わらない。
 主人公爆弾取っているのに、何で敵を攻撃しないの?余裕ぶっこいてやられているの?

 ドラマは、1986年のある中学生の物語。
 特に、有野少年の話を装ったりもしていない。
 勉強ができるわけでもなく、スポーツができるわけでもなく、ファミコンは好きだけど特別巧いわけではない。
 ふつうふつう、普通の少年。
 恋心を抱いている女の子がいて、その娘もファミコンが好きということが分かり、共通の話題が出来・・・。
 ・・・って感じの青春ドラマ。
 まぁここは流石に映画なので、主人公に試練が立ちふさがるわけだ。
 ・・・その時少年を突き動かしたのは・・・
 どんな困難にも、何度も立ち上がり挑戦し続けるゲームのキャラクターに自分を重ねたわけじゃない。
 恋するあの子と、近づくためのチャンスを潰してなるモノか!というスケベ心でもない。
 ・・・・・・まぁあまり中学生らしくない理由。
 ドラマにテーマが無いのよ。
 挑戦の内容にも、マイティボンジャックの内容にも即してないし。
 全然別のRPG風な演出はあるけど。
 なんとなく、80年代の風景を再現しておけば、ファミコン世代のおっさんは大喜びだろう・・・的な発想しか見えてこない。
 まぁ多くの今のファミコンマンガが「ファミコンゲームの名前を連呼すれば、ファミコン世代のおっさんは大喜びだろう」的な書かれ方をしているし、商売的には間違ってないのかもしれないけどね。

 で、これらを単に交互に混ぜるわけだ。
 当然、演出上物語がクロスする部分もある。
 すると、なんとなく「挑戦」の方も、ちゃんとした挑戦で達成したんじゃなくて、演出上ここでクリアした方がよさそうだから、巧いこと繋いでクリアしたことにしちゃったんじゃないか・・・って感じがしちゃう。

 折角、おっさんがゲームするだけで武道館イベントが成立するって証明したんだから、おっさんがゲームするだけの映画に挑戦して欲しかった。
 過去には、名人が対決するだけの映画もあったわけだし。
 普段の尺ではできない、シミュレーションやRPG的な長いゲームに挑戦するとか。
 ドラマとの融合にこだわるなら、有野課長の生き様(フィクションでもいい)とゲームの展開を被せて、巧いことまとめればいいじゃん。

 ・・・と、ボロカスに書きました。

 映画のDVDを買うと、一通り見るんです。
 苦痛なのが、特典ディスク。
 どの映画の特典ディスクも、代わり映えの無い似たような「メイキング」に「舞台挨拶」。
 同じような事しか言わないやり取りを延々見せられる。
 ・・・でも、個人的に買ったDVDは一通り全部観なくちゃ気が済まないので見るんだけど、割と苦行だったりする。
 ・・・が。
 これはいい。

 特典に当然のように新作挑戦。
 アーケード版「ボンジャック」に挑戦。
 バーチャルコンソールなのが残念。
 企画意図から言えば、vol.21でジー・フロントとか出ていたし中古基盤でプレイするか、XBOXかPS2の「テクモクラシックスアーケード」とかにすべきだったとは思うけど(じゃないなら、普段の挑戦もVCですればいいじゃん)。
 特典にふさわしく、映画の裏話を交えつつプレイ。
 その後、メイキングや舞台挨拶集なども入るんだけど、流石はテレビのバラエティ畑の編集。
 同じようなシーンはバッサリカットして、観る人が退屈しない編集にまとめ上げられている。
 ここに来て、プロの仕事を観た気がした。

 個人的には、ゲームの情報をもっと仕込んでくれたらうれしかった気もするけど、この番組の「ゲーム好き」は、「一般人の割には少々ゲームに触る時間が多い方です」程度の意味なので、あまり期待はしていないのさ。

 ゲーム好きや映画好きにはおすすめできない。
 この番組ファンも楽しめるか怪しい。
 なんとなく惰性で観ている人が、惰性で見ても、微妙。
 
 そんな感じ。
 「ゲームセンターCX」は好きになれないと、いつも悪く言っていますが、BOX11まで+企画もの多分すべて、新作で購入しています!



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