2018年12月2日日曜日

2018年11月の読書メーター ~股間文学のススメ~

 月初め恒例手ぬぃっき。
 読書メーター編。

 狙ったわけじゃないけど、出会ってちんぽに股間がエクスカリバーと下ネタ的タイトルが固まった感じがしなくもないが、限りなく偶然。
 そうそう。
 読書メーターのイベントに参加しようか迷い中。
 なんかね、『日本タイトルだけ大賞』という企画に魅力を感じたのね。
 タイトルの面白い作品を決める大賞。
 もちろん、中身は一切関係ない。
 中身がどんなにつまらなくても、内容とタイトルが全然関係なくても、全然問題ない。
 そんなタイトルインパクトな大賞。
 わたしの座右の銘「詩人は言葉で愛を語る。」をそのまま体現したような企画。
 とりあえず、11月読んだ「夫のちんぽが入らない」の文庫版が今年の刊行なので書き込んでみたら、結構票数が集まっちゃっているのよ。
 票が割れまくっちゃって、多くても10票前後しか入っていない中、今日の時点で16票も入っている。
 トップは無理でも上位10人には入っちゃいそうな勢い。
 ちょっと嬉しいんだけど、この企画ニコニコらしいんだよね。
 どう処理されるのかわからないのがなぁ。
 ユーチューブでいじられる分には、ユーチューバーだしいいんだけど・・・。
 ニコニコはなぁ、まったく興味ないから、なぁ。
 推薦者スルーしてくれるなら参加するんだけどなぁ。

2018年11月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2788ページ
ナイス数:70ナイス

https://bookmeter.com/users/682213/summary/monthly
■鬼神伝 鬼の巻 (講談社文庫)
 現代に生きる男子中学生が平安時代に飛び、鬼と人の戦いに巻き込まれる話。
 源頼光&金太郎とか登場。
 児童向けSFなどで語りつくされているぐらいありきたりな展開を平安時代で再現しただけの話。
 …なんだけど、これまでの「QED」「カンナ」シリーズを読んだ後にこの本を読むと、そんなありきたりの話から全く別の物語が見えてくる構成になっていると感じた。
 この本から著者の作品に触れた人は、逆にこの話を踏まえて過去作品に触れてほしい。
 あとがきの暗号も自力で解けた。
 わたしは索引がヒントになって気づいた。

読了日:11月04日 著者:高田 崇史
https://bookmeter.com/books/9701268

■道化か毒か錬金術 (HJ文庫)
 アニメイトで新刊を漁っていて「毒」の文字が目に留まったけれど、つまらなそうなタイトルにスルーしようと思ったけれど、作家名も目に留まる。
 以前この作家の本で面白いシリーズがあったので作家を信用して購入。
 現代の歴史がベースではあるが、途中悪魔に干渉され魔術とかが実在するようになった世界が舞台で、事件が起き解決する流れ。
 常任離れした主人公やヒロインが、その特性を生かし事件を解決する流れ。
 酷い。
 特別際立った個性も感じられず割と普通な作品に感じた。
 ヒロインがレズビアンという設定でお色気少々。
読了日:11月05日 著者:水城正太郎
https://bookmeter.com/books/13219168

■ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌2 (電撃文庫)
 正直前作の時点で著者はこの企画やりたくないんだろうなと感じた。
 無理矢理完成させて一安心したところで、本編の映画化に合わせてもう一度企画が持ち上がり書かざる得なくなったのかなと推測。
 隠れテーマ「映画」を忍ばせ「プーさん」「ナルニア」「晩年」を配置し、企画を満たしつつ、ぐっとライトノベルの文法に寄せてきた印象。
 ライトノベルのように、女の子にちやほやされ、恋に焦り、恋のライバルだったりな展開を織り込みつつ書評バトル。
 そして第3弾が持ち上がらないように、しっかり完結させた・・・と読みました。
読了日:11月10日 著者:峰守 ひろかず
https://bookmeter.com/books/13138699

■出会ってひと突きで絶頂除霊! 3 (3) (ガガガ文庫)
 まぁこのタイトルに反応する層は、ほぼ確実にノレンの向こう側の住人なので、振り切りすぎちゃっったエロ描写も受け入れる態勢も耐性もあるとは思うけれど…。
 そっち側の住人がエロを欲したときには、それ用のレーベル読むからガガガ文庫ではそこまでエロい必要もない気もするわね。
 ごく普通の異能系ライトノベルにエロレーベル並みのセクシー描写を盛った快傑シリーズ。
 近々4巻が出そうとのことであわてて読んだ3巻目。
 エロゲーの話。
 著者がここをチェックしているらしいけど、無理に褒めたりなんかしないんだからねっ。
読了日:11月11日 著者:赤城 大空
https://bookmeter.com/books/12915488

■夫のちんぽが入らない (講談社文庫)
 例に漏れずタイトルに引き付けられて購入。
 浮気に走る女性視点の官能小説と予想して…。
 文字通りの意味で、物理的に交われない夫婦の悩みの実話ベースの物語らしい。
 冒頭の1ページに、過程や結末が書かれているので、最後まで「ちんぽ」は挿入らないし、子供もできない前提で読むことになる。
 テーマとして言わんとする内容は分かる。
 大事な事。
 それはそれとして…ミステリ好きな読者として、この謎が謎のまま終わるのが残念でならない。
 医学的に解釈できないものなのか。
 すべてが妄想の中の出来事だったのか。
読了日:11月16日 著者:こだま
https://bookmeter.com/books/13102403

■俺の股間がエクスカリバー!! アタシの股間がゲイ・ボルグ! (講談社ラノベ文庫)
 ナンバリングがないけれど2巻。「!」の数が巻数を表しているのかもしれないけど。
 前作はそこそこ面白かったと思ったんだけど…。
 安易な展開に安直な流れ。
 ご都合全開で話が進む。
 これがエッチなレーベルでのライト官能小説だったら、テンポよくエッチシーンが織り込まれれば、それはそれでアリかもしれないが。
 普通のライトノベルレーベルでの性描写で、この展開はちょっと…。
 勇者の故郷で、宿敵と対峙する流れ。
 レーベルの限界に挑むレベルのエッチシーンにイラストは、ヤングな青少年の元気のもとにはなりそう。
読了日:11月18日 著者:遠野 渚
https://bookmeter.com/books/13191662

■王とサーカス (創元推理文庫)
 タイトルでピンとこなかったけれど、作家が好きだったので購入。
 太刀洗シリーズではあるが、既刊は学生時代と短編集でもありこの本から読んでも問題ない。
 ネパールを舞台に新聞記者からフリーランスに転向した主人公が、ジャーナリズムに向き合いながら、取材をする話。
 王室で殺人事件のあった頃のカトマンズを舞台に物語は展開する。
 この王室事件は実在した事件とのことで、検索するとちゃんと事件の展開も本物。
 厚めの本だが、ところどころ日常の謎的な要素も絡ませて、飽きさせない構成も巧み。
 本格と社会派の狭間。 
読了日:11月18日 著者:米澤 穂信
https://bookmeter.com/books/13003068

■数字で救う! 弱小国家 3 幸せになれる確率を求めよ。ただしあなたの過去は変わらないものとする。 (電撃文庫)
 取り敢えず「内政」から始まる3巻。
 現代の数学士が数学を武器に異界の政治に戦争に打ち込む。
 三部作としたら3作目という位置づけらしく、一応のまとまりは見せる。
 ただ、もともと大きな目的のある話でもなく、ここで一応とはいえ結末を迎える意味も分からず、無駄に打ち切り感が漂っちゃっている。
 まぁその急展開さえも伏線として活かす、続編というより新シリーズやスピンオフ的な展開があるのかもしれないけど。
 「数字」という動かしがたい事実で説得して展開する数学戦略記。
 神授業的解説も分かり易く○。
読了日:11月18日 著者:長田 信織
https://bookmeter.com/books/13136596

■ジャナ研の憂鬱な事件簿 (ガガガ文庫)
 や。どうしても米澤穂信の「古典部シリーズ」と「小市民シリーズ」を足して割ったような作品と言わざるを得ない。
 潔いほどリスペクト。
 学園ものミステリで、ジャーナリズム研究会…まぁ新聞部よね…が謎を追い刊行物に仕立てる流れ。
 中学の頃、何もかも悪を暴いた反動で高校デビューならぬ高校引退を決めた小鳩のような主人公に、お金持ちで美人なヒロインが「もやもやします」と、千反田嬢が「気になる」如く牽引する。
 解決自体は、もっと筋の通る推理もある気がしなくもないけれど、納得の行く形には落とし込まれている感じ。
読了日:11月19日 著者:酒井田 寛太郎
https://bookmeter.com/books/11738729

■トラップ・ハウス (光文社文庫)
 デビュー十周年記念作品とのこと。
 好きな作家の記念作ではあるけれど、個人的にはあまり好きになれなかった。
 大型のキャンピングカー的なトレーラーハウスに閉じ込められた若者達が、タイトル通りトラップに悩まされながら脱出を図る流れ。
 狭すぎる空間で語られる話なので、ちょっと無理がある。
 この著者の作品は理詰めでバリバリの物が多いのに、結果的にご都合っぽい感じになっちゃっている箇所が散見され、たまたまこうなったけれど、こんなに綺麗にトラップが発揮されることはないんじゃないかなと思わずにはいられなかった。
読了日:11月24日 著者:石持 浅海
https://bookmeter.com/books/8968436


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 一般文芸枠をローテーションで回す作戦を採っている。
 高田崇史 石持浅海 森博嗣 を回し、その合間に別の作家を挟むローテーション。
 この作戦を読書仲間に話したら、その人も採用してみるとのこと。
 一人の作家を一気に読むのはつらいけれど、ばらけて読むとなかなか追いつかない。
 そんな時、このローテーション作戦は効果を発揮します。
 ・・・
 ライトノベル枠も、なかなか消費が追い付かないので「新作単体(または新シリーズ)」「新作続編」「発売一年以上経過」の3パターンを回すことにしたんだけど、ここを読んでいる人にはほとんどどうでもいい情報。
 ライトノベルって刊行ペースも早いから、新刊追いかけていると昔の本を読む隙が無いのよ。
 まぁテーマ縛り読書が限りなくできないんだけどね。

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