Ki-Mo-Chi-i-i
今年の夏はRioが熱いらしい・・・と、いう事で読んでみた一冊。
・・・・・・
えっと、まぁ、官能小説です。
ここの日記の読者は、意外と女性も多いようなんだけど、いいのか!?
Rioオリンピックだからいいのだ。
企画モノ官能小説。
AV女優が執筆し、自作を朗読するCDが付いているというモノ。
作家と同じ名前の女性が主人公で、様々な設定の中で紡がれる性の物語。
濡れ場メインながら、主人公の置かれた状況を的確に描写し、また濡れ場につなぐ。
完璧な構成です。
素人に書けるとも思えない。
設定・状況、流れなどを口頭記述で吹き込んで、それをゴーストライターが、手直しするという形でまとめ上げたのかなと推測。
作者が女優で、且つ、ちゃんと読める官能小説に仕上がっている。
5人の女優が、5つの話を描いているわけだけど、設定が被らないように配意されていたり(多いんだ企画モノで似たような話が入っていること)ちゃんとしている。
AV女優モノではあるが、作品中に写真やイラストなどの挿絵は一切ない。
あくまでも、文章と音声で勝負している姿は潔い。
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女性の描いた官能小説であり、女性ならではの展開もあるにはあるが、女性向けというよりは、やっぱり「男の人ってこういうのが好きなんでしょ?」って感じな印象。
朗読は、全編ではなく山場の1シーンを抜粋した形。
若干のアレンジは無くも無いが、基本自作を読むだけ。
女優として、セリフの部分は演技する人もいれば、国語の授業で教科書を読まされる生徒の如く全部棒読みの人もいる。
これも演出なのか・・・まぁ、女優の個性の部分も大きいだろうね。
句読点を意識しない読みは、そこで切ったら意味が解りにくいのに・・・というような場面も・・・。
・・・・・・自分で書いた文章なら、そこで切らないだろうな・・・とか。
企画意図は面白い。
個人的には、棒読みの方がシュールで面白かった。
「〇〇〇!」と男は叫んだ・・・と、全部淡々と読まれても…。
国語の授業で教科書を読む中学生な感じなのに、読んでいる内容が官能小説というシュールさ。
背徳感が増す感じ。
読書メーターに登録しているからね、エッチな小説読んで内緒にしていてもまとめでバレルシネ。
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